「物価上がった」94.7% 日銀調査、消費者心理に影響も
日銀が10日発表した9月の生活意識アンケートによると、現在の物価が1年前と比べて「上がった」と回答した人の割合は94.7%だった。前回6月調査と比べて0.3ポイント減ったものの、9割を超える水準が続いた。食料品などの値上げが続けば、節約志向の高まりなど消費者心理に影響を及ぼす恐れがある。 物価が1年後に「上がる」と回答した人は前回比1.9ポイント減の85.6%だった。1年後の物価上昇率に関する回答の平均値は10.0%で、前回の11.5%を下回った。5年後の物価が「上がる」は83.6%だった。 暮らし向きは1年前と比べて「ゆとりがなくなってきた」との回答が3.0ポイント減の52.7%。その理由は「物価が上がったから」との回答が最も多かった。「ゆとりが出てきた」は1.7ポイント増の5.3%で、「給与や事業などの収入が増えたから」との理由が目立った。「どちらとも言えない」は41.3%だった。
調査は8月8日~9月3日に全国20歳以上の4千人を対象に実施。54%の2159人から有効回答を得た。