鍛えるシェフの筋肉レシピ:温活羊鍋(専門家が栄養監修)
自身もトレーニングを行う“鍛えるシェフ”直伝の料理を紹介する「美味い筋肉レシピ」シリーズ。今回は〈江戸東京和膳 澄〉オーナーシェフの川越 真さんに教えてもらった「温活羊鍋」。[nutrition supervision: Reiko Kawamura]
教えてくれた人:川越 真さん
〈江戸東京和膳 澄〉オーナーシェフ。飲食の道に進んだ後、薬膳と漢方を専門的に学び、国際薬膳調理師、漢方スタイリストの資格を取得。2019年に独立、東京食材と和食ベースの薬膳がテーマの現店を開店。 * 学生時代はサッカー、その後は体調管理のためにも筋トレに励んでいた〈江戸東京和膳 澄〉の川越真さん。コンディション作りに役立つ、カンタン薬膳を教わった。 高タンパクな羊肉をショウガやシナモンなどと煮込んだ羊鍋。 「昔から有名な気血を補いカラダを温める薬膳スープのアレンジ。ショウガは温める効果が高まるので、生より炒めるひと手間を」
温活羊鍋
◎材料(2人分) ・ラム肉(ももスライス)…200g [A] ・ショウガ(千切り)…5かけ ・サラダ油…大さじ3強 ・玉ネギ(スライス)…1/4個 ・黒キクラゲ(乾燥)…6枚程度 ※水に浸し戻しておく。 ・ニンニク(みじん切り)…1/2かけ ・シナモンスティック…1かけ程度 ・クコの実(乾燥)…10個 ・塩…適量 ・水…500mL ◎作り方 1. フライパンでAの油を熱しショウガを入れ、とろ火でゆっくり5分くらい、焦げる寸前まで炒める。油は切り、ショウガだけ取り出す。 2. 鍋に1のショウガ、ほかの材料すべてを入れ、中火で10~15分くらいスープが茶色に色づいてくるまで煮込む。 3. 器に2の1人分を盛る。
栄養ポイントはココ!
薬膳では羊肉は熱性の性質を持ち、カラダを温める効果があるといわれます。一緒に煮込んだショウガ、シナモンにも温める作用があり、温活にgood。また、羊肉は肉類の中では、不飽和脂肪酸の割合が多いのも利点。by管理栄養士 河村玲子さん
text: Noriko Ozawa(初出『Tarzan』No.876・2024年3月21日発売)