南野拓実に必要なのはしっかりと休むこと オナイウ阿道の課題は新システムに適応すること
リーグ・アン前半戦総括「日本人選手4人」の現状南野拓実(モナコ)&オナイウ阿道(オセール) 【フォーメーション】J1ベストイレブン2024 識者6人が独自選考 4人の日本人がプレーする今シーズンのリーグ・アンも、年内の試合日程が終了した。 1試合消化の多い首位パリ・サンジェルマンと暫定3位のモナコを除き、各チームが15試合を戦った。ここまで日本人4選手はそれぞれどのようなパフォーマンスを見せ、どのような状況に置かれているのか。 今回は、モナコの南野拓実と、オセールのオナイウ阿道のふたりをクローズアップする。 まず、加入3年目を迎えた南野は、大活躍した昨シーズンにモナコで確固たる地位を築いたことで、今シーズンもチームの重要戦力としてプレーしている。その期待に応えるように、サンテティエンヌとの開幕戦ではチームの今シーズン初ゴールをマークし、それが決勝点となってチームの勝利に貢献するなど、幸先のいい滑り出しを見せた。 ここまで16試合を消化したなか、南野はリーグ戦14試合に出場。そのうち11試合に先発して出場時間は967分を記録するほか、リバプール時代の2021-22シーズン以来の出場となったチャンピオンズリーグ(本戦)でも6試合のうち5試合に出場している(先発3試合、出場時間314分)。 その一方で、ゴールとアシストについては、昨シーズンよりもペースダウンしている。 ここまでリーグ戦では開幕戦の1ゴールにとどまり、アシストも第5節のル・アーヴル戦で記録したのみ。チャンピオンズリーグではリーグフェーズ第3節のツルヴェナ・ズヴェズダ(レッドスター・ベオグラード/セルビア)戦で2ゴール1アシストを記録してその節のベストイレブンに選出されたが、その試合以外ではゴールもアシストもない。 もっとも、それによってアディ・ヒュッター監督からの信頼が低下しているかと言えば、そんなことはない。たしかに数字の面だけを見れば物足りなさは否めないが、南野のパフォーマンス自体は上々で、実際、開幕から10月までは不動のレギュラーとしてリーグ戦とチャンピオンズリーグでフル稼働した。