“神の使い”か 住宅街近くに「白いシカ」現る 神々しい姿を見て「体の調子が良くなった気が…」【広島発】
広島市の山間部に白いシカが現れ、話題になっている。白いシカは“神の使い”とも言われるが、2度目撃し、撮影もした地域住民は「体の調子が良くなった気がする」と語る。 【画像】“神の使い”白いシカ
神の使い?「威厳があり神々しい」
人が近づいてもまったく逃げない「白いシカ」。 広島市安佐北区で18日早朝に撮影された。撮影した住民はこの地域を散歩するのが日課で、白いシカを目撃したのは2度目だという。 「威厳があり、神々しかった。逃げるかなと思ったが逃げなかったのが不思議」と語った住民は、白いシカが悠然と川を渡って対岸に姿を消すまでを撮影した。 白いシカが現れたのは、広島市安佐北区の国道54号、可部バイパスのすぐ下で、日中は交通量がある場所。ただ、この周辺では近年、シカは農作物を目当てによく出没する存在だ。 白いシカが神の使いと言われるのは、奈良の春日大社の神様が白いシカに乗って現れたという伝説によるもの。撮影した住民は、「自分の気持ちとしては、白いシカがそこで待っていて、自分に会いにきたような感じだった」と語る。
「体の調子が良くなった気が」
この住民は10月にも同じ場所で白いシカと遭遇、撮影をしている。 取材したディレクターが「シカは神の使いとも言われるが、何かご利益があったか?」と尋ねると、「何か運命みたいな感じがする。体の調子が良くなったような気がする」と答えた。 映像を見た広島市安佐動物公園獣医師の棚田晃成さんは「たまたま何らかの原因で白い毛になる遺伝子をもったことで、見た目が、体の大部分が白くなったと考えられる。1頭でいるのは、群れからはぐれてしまったか、体が白いことで群れに受け入れられなかったのでは」と分析する。 取材した五十川裕明ディレクターによると、「周辺は交通量もある住宅街なので、野生のシカを見つけてもエサを与えず、人里に来ることを常態化させないことが大切」だと専門家は話しているということだ。 (テレビ新広島)
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