ispace、「HAKUTO-R」ミッション2の打ち上げを2025年1月に変更–SpaceXの都合で1カ月後ろ倒し
ispaceは11月12日、民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」ミッション2の打ち上げ時期を、最速で2025年1月に変更した。2025年3月期 第2四半期の決算説明会において明らかにした。 写真で見るispaceの月着陸船「レジリエンス」 打ち上げ事業者であるSpaceXの都合もあり、同社と協議した結果、当初の2024年12月から1カ月後ろ倒しするという。ispaceの月着陸船「RESILIENCEランダー」の開発は順調としており、近日中に打ち上げ場のある米フロリダへ輸送予定。 ミッション2では、前回成功に至らなかった月面着陸を目指すだけでなく、欧州法人が開発した月面探査車「TENACIOUSマイクロローバー」を、月面で初めて実証する予定。また、月の砂である「レゴリス」を採取して、所有権をNASAに譲渡する「月資源商取引プログラム」を実施する。 ispaceがミッション2で月面に運ぶ予定のペイロードは、高砂熱学工業の月面用水電解装置、ユーグレナの月面環境での食料生産実験を目指した自己完結型のモジュール、台湾の国立中央大学宇宙科学工学科が開発する深宇宙放射線プローブ、バンダイナムコ研究所のGOI宇宙世紀憲章プレートなど。 ミッション2に向けて、HAKUTO-Rのオフィシャルパートナーおよびコーポレートパートナー全22社も確定。三井住友銀行やJINS、栗田工業などが名を連ねた。
UchuBizスタッフ