【独自解説】次期自民党総裁に求められる資質はアメリカとの交渉力 「拉致問題」「USスチール問題」とどう向き合う? アメリカ大統領選拮抗で究極の選択 キーパーソンは2人の大使
自民党総裁選は、事実上日本のトップを選ぶ選挙です。その日本のトップに必要な資質とは何なのか?とりわけ重要なのはアメリカとどう向き合うのかになります。今後、トランプ前大統領とハリス副大統領、どちらが大統領になるかによっても対応は変わってきますが、そのために押さえておくべき「キーパーソン」とは?自民党総裁選を、アメリカ的な視点から『読売テレビ』高岡達之特別解説委員の解説です。 【動画で見る】日本のトップに求められる資質とは?…アメリカとはどう向き合っていくのか?…トランプ氏かハリス副大統領のどちらが大統領になるかで変わる対応
■次期自民党総裁に求められる資質の一つは「英語力」
自民党の総裁選をめぐる動きが続いています。次々と候補が名乗りを上げているわけですが、今回は日本のトップが何を約束し、どういう資質が大事かという話を一緒に考えたいと思います。そうすると、結局アメリカとどう付き合うかということが大事です。今回の総裁選を経て日本のトップになった人にアメリカが尋ねることは、「あなたの譲れないことは何なんだ」ということです。
今回の自民党の総裁選は、意欲を示している人が全員出たら、12人ということになりますが、ここで冒頭に言ったように、日本のトップとなるとアメリカとの向き合いというのが、必然的に出てきます。そのときに、この候補者の人たちの英語力に差はあるのか?と調べてみると、実はほとんどの人がペラペラです。 これも時代の流れを感じるんですが、「アメリカの大学で勉強しました」「アメリカで仕事をしていました」という人がたくさんいます。青山繁晴氏はもともと記者ですので「通訳はいらない」と自分でも言っています。 ただ、石破茂氏だけは、本人はコメントはしていませんが、公式の記者会見や外国人特派協会でも日本語で通していますので、英語はあまり得意ではないというのが定説になっています。
ほとんどの候補者が“通訳いらず”ということはとても大事で、1時間が正味1時間なんです。「アメリカの〇〇氏と1時間会談をしました」とよく発表されますが、通訳が入ると実質30分なんです。ところが、通訳なしだとその1時間を丸々相手とコミュニケーションができるということです。それに関しては、候補者の人たちはほとんど差がないということになります。
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