伊藤園「タリーズコーヒー」ボトル缶ブラック3品が軸足 春夏の目玉は磨きをかけた「キリマンジャロブラック」
ボトル缶のリニューアルと同時に、紙パック入りコーヒー「TULLY’S COFFEE MY HOME BLACKキリマンジャロ」と水出しコーヒーバッグ「TULLY’S COFFEE BARISTA’S ROAST 水出しコーヒーバッグ キリマンジャロブレンド」を新発売する。 紙パック入りコーヒーは、同市場の拡大を受けた動きでもある。 既存品の「TULLY’S COFFEE MY HOME BLACK COFFEE」「TULLY’S COFFEE MY HOME 微糖COFFEE」の配荷や回転も良く、好調に推移している。 好調要因については「レギュラーコーヒーよりも便利という点が大きな理由。レギュラーコーヒーを淹れる時間は省きたいが、おいしいコーヒーを飲みたいという方が増えている」と分析する。
水出しコーヒーバッグも、他のカテゴリーと比較すると市場規模は小さいものの伸長している。 「時間や手間が多少かかってもいろいろな味わいを楽しみたい、おいしいものを飲みたいという方も増えてきており、市場が伸びている。複数のバリエーションで商品展開することで、様々なところでお客様との接点を増やしていける」との見方を示す。 今年6月には、水出しコーヒーバッグを含むコーヒーセット「TULLY’S COFFEE 水出しコーヒーを楽しむ夏のCOFFEE TIMEバッグ」を発売予定。店頭でのプロモーションも含め、夏場に向け需要喚起に取り組む。
ボトル缶で主軸となる「バリスタズブラック」も好調。昨年は、金額ベースで2桁近く伸長した。春夏はリニューアルせずに継続して販売する。 「バリスタズブラック」の特筆すべき動きとしては、スーパー・量販店での取り扱いの増加している点にある。 「ボトル缶は今まで自販機とコンビニが主力だったが、昨秋から行った嗜好品と連動した総合提案が奏功してスーパー・量販店での取り扱いが増加している。回転もよく今後も拡大が見込める」と述べる。 「バリスタズブラック」で注ぎ飲みの動きがみられるなど、ホームユースの可能性も浮上。 加えて「バリスタズブラック」や「キリマンジャロBLACK」のブラックコーヒーを前面に押し出すことで、「バリスタズ無糖ラテ」の販売にも好影響を与えていることも判明。「バリスタズ無糖ラテ」の23年販売数量は前年比2割以上伸長した。 同商品は、ブラックコーヒーをベースにミルクを少し加えた設計のため、ブラックコーヒー愛飲層の買い回りに対応している。 「ブラックコーヒーのユーザーが増えると、“たまには少しまろやかにして飲みたい”と思った方の買い回りが起きる。結果として、ブラックコーヒーユーザーの増加に伴い『バリスタズ無糖ラテ』も売れていく構図にある」と説明する