大東大2年の棟方一楽が上尾ハーフを制す “三浦龍司超え”のU20日本最高記録で初の箱根路に弾み
第37回上尾シティハーフマラソンが11月17日に埼玉県上尾市で開催されました。箱根駅伝が1カ月半後に迫るなか、例年同様に、大学生男子の部には多くの学生ランナーが出場しました。 【画像】箱根駅伝で2年ぶりの王座奪還を狙う駒澤大学・ルーキーの桑田選手 レースは、箱根駅伝予選会で日本選手トップだった吉田礼志選手(中央学院大学4年)を先頭に、5キロを14分30秒、10キロ29分06秒とハイペースで進みます。 強い日差しが照り付け、気温も20度を超える暑さのなか10キロから15キロペースが停滞すると、15キロ過ぎにレースが動きました。 ここまで集団を引っ張ってきた吉田選手に代わって、駒澤大学の帰山侑大選手(3年)が先頭に立つと、小泉樹選手(法政大学4年)、村上響選手(駒澤大学2年)、棟方一楽(むなかた・かずら)選手(大東文化大学2年)ら4人の争いに絞られます。 勝負が決したのは18キロ手前でした。 「引っ張ってくれていた駒澤の選手のリズムが落ちたところで、直感で“ここだ”って思い仕掛けました。それがうまくはまりました」 棟方選手がスパートし集団を抜け出します。そして、後続を突き放すと、2位に21秒の差を付けて優勝を飾りました。 棟方選手は自己記録を1分30秒以上更新したフィニッシュタイムは1時間1分38秒。これは2020年の箱根駅伝予選会で三浦龍司選手(SUBARU/順天堂大学OB)がマークした従来の記録を3秒上回る、U20日本最高記録でした。(*棟方選手は大学2年ですが、2005年1月10日生まれでU20の有資格者) 「箱根駅伝の1区を想定した今回の上尾ハーフを走りました。チーム目標は総合5位以内なので、最低でも区間5位以内を目指しています。なので、今回の上尾では5位以内を取ることが目標で、タイムは気にせず、順位にこだわっていました。箱根の1区に向けて良い手応えだったと思います」 目標を大きく上回る快走を見せ、棟方選手は大きな手応えを得た様子でした。