俳優・吉沢亮、酒酔いで隣室に不法侵入 警視庁「書類送検」の方針で“前科者”になる?
無施錠だった被害者に過失はある?
ちなみに書類送検されるという報道に対し、SNSには「これで吉沢亮が前科持ちに」といったポストもあるが、“前科持ち”とは検察によって起訴され、さらに裁判で有罪判決が下った人に対して使われる言葉であるため、現時点で吉沢さんに使用するのは適切ではない。 杉山弁護士は、「たとえ書類送検されたとしても、手続きが警察から検察に移るだけで、何かの変化を示すわけではなく、捜査の対象者という吉沢さんの立場は変わりません」と説明。 また、インターネット上には「被害者宅が無施錠だったから吉沢さんが侵入した(侵入できた)」として吉沢さんを擁護する声もあるが、こうした声に対しても杉山弁護士は冷静に指摘する。 「無施錠だから(被害者が)悪いということはないです。悪意なく入ってしまったというストーリーに親和的ではありますが、それで吉沢さんの行為が正当化されるものではないでしょう」(杉山弁護士)
CM契約途中解除で“違約金”発生か
7日には、吉沢さんを「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」の広告キャラクターに起用していたアサヒビールが、契約の途中解除を発表した。 お酒の広告塔がお酒で不祥事を起こしたとあらば、当然ともいえる契約解除だが、今後アサヒビールが吉沢さんや吉沢さんの所属事務所に対し違約金の支払いを求めるなどの訴訟リスクもあるのだろうか。 杉山弁護士は「たしかに一般論で言えば、広告イメージを損なってCM放映ができなくなると、事務所が違約金を支払うことがあります」としつつ、「契約関係や世間のイメージともあわせて広告主が判断すること」として回答を留保した。 〈好きなことに向き合うために、アルコール分低め〉 余暇を楽しむために“ドライクリスタル”を選ぶのだとCMの中で笑顔を見せていた吉沢さん。当日もドライクリスタルが提案するお酒の楽しみ方をしていれば、のどかなお正月を迎えられていたかもしれない――。
弁護士JP編集部