キアヌ・リーブス、ケリー・スレーター、眞木蔵人etc. 憧れの人物から考察!「スタイル」ってなんだ?
渡辺 この対談が決まってからずっと考えてたんです。「スタイル」を日本語にすると、どんな言葉が当てはまるんだろうって。 三浦 「個性」でしょ。 種市 マーシーさん速すぎ。「型」や「流儀」でしょうか? 渡辺 「姿勢」とかもありですよね。こうやって出し合うと、我々日本人はいったいスタイルをどう解釈しているのか、朧げながら見えてくるのかもしれないと思って。 原 今挙がった日本語はそれぞれニュアンスが違うけれど、いずれもカッコいい言葉なのが共通点ですね。 渡辺 スタイルがある種の到達点なのは誰もが同じ。その道筋は何かってことですが、サーフィンやスケートや自転車といった方向に広げないほうがいいのかなと。結局生き方になっちゃう。 原 そうか、スタイルは「生き方」とも訳せますね。 渡辺 だから、今回はファッション的なアプローチに絞ってはどうかと。何よりオーシャンズですし。 種市 ビームスに勤めていた頃、仕事でサンフランシスコに通っていた時期がありました。そのとき「現地のホームレスがいちばんカッコいい」と本気で思っていたんです。 破れたGジャンを着て、派手なニットキャップを被って。毎日同じ服だから身体に馴染んでいたのかもしれない。そういう作為がない人に憧れていたんですよね。 著名人で言えばキアヌ・リーブス。ファッションに無頓着そうな、考えていない感じがカッコ良くて。
三浦 そうはいっても俺の憧れはやっぱりサーファーなんだよね。スタイルのあるサーファーになりたかったから。 種市 僕も若い頃、サーファーの自由なスタイルに憧れていました。その頃ドノヴァン・フランケンレイターの写真を見たんです。ハットを被ってギターを弾きながら、波に乗っている写真を。「何でもありなんだ!」と衝撃を受けました。
渡辺 90年代でいうと(眞木)蔵人さんもカッコ良かった。サーフィンやって芸能人やって、女の子にもモテるのに、そこに頓着しない感じが。