普段は非公開の京都の寺で「電子音楽」と「茶の湯」イベント、五感で感じる夏の終わり
普段は非公開の京都の寺院「法然院方丈」(京都市左京区)で、お茶と電子音楽を楽しむイベント『electronic evening 2024 電子音楽の夕べ』が、8月31日に開催される。 【写真】浄土庭園を彩るOTOGRAPHによる空間インスタレーション これまでも、寺院やお茶席、温泉といった日本独自の場で電子音楽を楽しむという非日常的なイベントをおこなってきた、電子音楽レーベルの「涼音堂茶舗」が主催。2003年に初開催され、代表の星憲一朗さんは、「音、茶とお菓子の味、香り、肌触りと夏が終わりゆく京都の、あの独特の感じを堪能する夕涼みの会です」と説明する。 今年の「方丈」でのライブは、武田真彦+今西紅雪(箏)の電子音楽と伝統楽器のセッション、いろのみによるピアノとエレクトロニクス、そして四倉由公彦による郷土芸能と電子音楽の複合形態などがおこなわれ、映像は京都在住の映像作家・Sagal Patel、菊池士英、そして京都のクラブシーンとアートシーンを横断して活躍する注目の若手アーティスト・sonesoraが担当。 音楽に浸りながら眺めることができる庭園は、京都を拠点に活動する音響・映像ユニットのOTOGRAPHによる新作空間インスタレーションで彩られ、浄土庭園に広がる虫たちの声と映像、そしてOTOGRAPHのライブ映像も合わせて方丈の音を一体化するという。 そのほか、茶人・中山福太朗氏が振る舞う「宇治茶の通圓」の御抹茶や、下鴨の和菓子店「宝泉堂」(京都市左京区)による電子音楽をイメージしたオリジナル御菓子も登場。またお香ブランド「lisn(リスン)」が、玄関、お茶席、北書院、方丈とエリアごとに香りをコーディネートし、まさしく五感で楽しむイベントとなっている。 日時は8月31日・夜6時から。料金は御茶席付で6000円。Peatixで発売中。