「資産運用は危険だから手を出さない」という両親。今の時代、貯金の金利は低いと思うのですが、積極的に貯金するメリットはあるのでしょうか…?
資産形成をすすめるためのポイント
まず「資産運用を始める必要性」といった目的を整理しましょう。結婚や出産など将来のライフイベントを想定し、必要なお金を算出します。そして「貯金」と「資産運用」のどちらで進めるのか方針を立て、自分に合った資産形成の種類を見極めましょう。 普通預金であれば元本1000万円までが保護されるだけでなく、いつでも自由に引き出せるため、出費が多い時期におすすめです。新NISAなどの少額投資も人気ですが、元本割れのリスクがあります。 日本の銀行は金利が低いため、預金で資産を増やすことは困難であり、投資による資産運用が人気です。まずは、生活費を切り詰めてまで無理に貯金や投資にお金を使わないようにし、コツコツと低額から始めてみてはいかがでしょうか。
効率的な貯金方法とは?
貯金がなかなか増えない人には「先取り貯金」がおすすめです。一定金額を預金口座から決まった日に貯金へ回せるため、お金を使い切ってしまう前に確保できます。 例えば「積立定期預金」は自動的に毎月一定の金額を普通預金口座から振り替えて積立貯金ができます。6ヶ月から5年などの期間を自分で設定でき、普通預金と比べて金利が高めです。 また、金利が高い銀行を選ぶことも重要です。インターネット銀行のほうがメガバンクや都市銀行よりも金利が高めに設定されています。 例えば、2024年10月現在「SBI新生銀行」の場合、普通預金の金利は0.110%(パワーフレックス円普通預金)、定期預金の金利は0.250%~0.500%(パワーダイレクト円定期預金30)です。 一方、三菱UFJ銀行の場合、普通預金は0.1000%、定期預金は0.1250%~0.4000%と少し低い設定となっています。
貯金は元本が補償される
金融機関に貯金した場合、1000万円まではたとえ銀行が破綻して倒産しても補償されるため、子どもを心配する親としては推奨できるでしょう。しかし、銀行の預金は金利が低いため、少しでも貯蓄を増やすために、少額からの資産運用も検討してみてはいかがでしょうか。 出典 一般社団法人 全国銀行協会 目的に応じて使い分けたい7つの銀行預金 しるぽると 金融広報中央委員会 「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(単身世帯調査) 総務省統計局 家計調査報告(貯蓄・負債編)2023年(令和5年)平均結果の概要(二人以上の世帯) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部