ロッテ・佐々木朗希はドジャース補強一番手 LAタイムズ「トップターゲット」 世界一も…手薄な先発陣のテコ入れ必須
【ロサンゼルス9日(日本時間10日)】ロッテの佐々木朗希投手(23)がポスティングシステムで米大リーグに挑戦することを受け、米紙ロサンゼルス・タイムズ(電子版)は「ドジャースのFAのトップターゲットになる」との見出しをつけて特集した。大谷翔平投手(30)、山本由伸投手(26)の所属するドジャースは今季、2020年以来4年ぶり8度目のワールドシリーズ(WS)制覇を成し遂げた。一方で先発陣は手薄な状況とあって、同紙は〝令和の怪物〟を獲得した場合の利点などを紹介した。 【写真】MLB公式サイト、佐々木朗希をFAランク3位に位置づけ「トップクラスの先発の一人」 ポスティングシステムを利用して米大リーグ挑戦が決まった佐々木について、早くも海の向こうで注目が集まっている。大リーグ公式サイトは「世界最高の若手投手の一人がメジャーへ」との見出しで、現ドジャースの大谷が日本ハムから米球界に挑戦した2017年末のように、リーグ全体が注目していると伝えた。 ロッテは9日、佐々木のポスティングシステムによる米大リーグ移籍へ向けた手続きを開始すると発表した。〝佐々木狂騒曲〟がスタートする中、米メディアで移籍先の有力候補に挙がるドジャースについて、LAタイムズは「日本のエース佐々木が、ドジャースのFAのトップターゲットになる」と見出しをつけて特集した。 ドジャースのフリードマン編成本部長らが10月に佐々木の視察で日本を訪れたことなどを紹介。佐々木は25歳未満のドラフト対象外選手のため「25歳ルール」でマイナー契約しか結べず、加入した球団には6年間所属することが決まっている。そのため「ドジャースにとって夢のターゲットとなる。才能があり、若く、コストを抑えた投手。先発ローテーションを補強できる」と複数の利点を挙げた。 またドジャースは2020年以来4年ぶり8度目となるWS制覇を成し遂げた一方で、先発陣は故障が相次ぎ、ポストシーズンで一回から救援投手でつなぐブルペンデーを採用するなど、補強が急務となっている。記事ではゴームズGMの「投手はいくらいても足りないのは明らか。投手陣が最優先事項になる」とのコメントも掲載した。 「マイナー契約から世界一の選手になれるように頑張ります」と誓う佐々木にとって、ドジャースは環境が整っているといえる。メジャー1年目だった今季の山本は、中5日以上の登板間隔で回っており、メジャーでは主流の中4日で投げなかった。これはロバーツ監督を含めた球団の方針で、中4日での登板経験の少ない日本投手に即した采配といえる。佐々木は2年目まで中10日と登板間隔を空けて登板しており、今季も2度の離脱があった。ローテーションを1年間守ったことはない23歳を受け入れる下地はできている。
佐々木は17日に本拠地ZOZOマリンスタジアムで開かれるファン感謝デーに参加する予定で、公の場で初めて所信表明するとみられる。