ペットに対し…店員「こらお前」罵倒や暴力を容認するトリミングサロンからも相談がきて…「労務関係を見直す足がかりとなれば」退職代行サービス代表が語る日本社会への思い
退職代行サービスの利用理由について
退職代行サービスを利用する理由には、人間関係、パワハラなどのハラスメント、労働環境や給料に不満があるということがほとんどだそう。 しかし、なかには驚愕の退職理由があり、谷本さんは衝撃を受けたといいます。 それはトリミングサロンに勤める依頼者からの話です。 お客様のワンちゃんに対して「こらお前」「いい加減にしろよ」などと暴言を吐き、ひどいときには暴力を振るっている社員がいました。 この社員を黙認し「それも技術のひとつだし、それで犬が大人しくなるんだったらいいんじゃない?」といった店長の発言…。その環境に耐えられなくなったと、依頼者は話したそうです。 大人しくなるためなら虐待してもいいという考え方、平気で虐待をしている現状や、容認している会社が実際に存在することに谷本さんはひどく衝撃を受けました。 依頼者の退職は無事確定しましたが、虐待されていたワンちゃんがいたことに痛ましく、かわいそうな気持ちになったと話します。 「退職代行モームリ」の依頼者が増えていることに関しては、ビジネスとしてはありがたいですが、あまり手放しで喜べることではないと感じていると話す谷本さん。 退職代行サービスを利用される方の特徴については、大きく分けると「自分から退職の申し出ができない方」「労務環境の過酷さにより退職ができない方」「ハラスメントなどにより、退職ができない方」になるといいます。 また、依頼者の共通点としては、精神的や肉体的に限界を迎えてしまっているような方々が多いそうです。 さらに社外の方からは、こんな反応があると話していました。 退職代行サービスについて話すと、8割程度の方が「ふーん」というようにあっさりとした様子。そしてもう1割は驚きはするものの「依頼者に寄り添った会社だね」という反応。さらに残りの1割では厳しい言葉を投げかけられ「その責任は依頼者や退職代行サービスにあるのでは?」と言われるそうです。