【スージー鈴木コラム】『夏の甲子園』をトーナメントにしないという新発想
昨年の慶応高のような「エンジョイ・ベースボール」の真の敵は「負けたら終わり」ではないか
【スージー鈴木の球さわぎの腰つき】 朗報だと思った。今年の夏の甲子園では、猛暑対策として、一部日程で試合を午前と夕方に分ける「2部制」を導入するという。 しかし、導入するのは、大会第1日から第3日だけ。加えて、準決勝と決勝の開始時間を早めるというのだが──抜本的解決には程遠いだろう。最近の関西だと、午前中からすでに猛暑なのだから。 そんな中、玉木正之・小林信也編『真夏の甲子園はいらない』(岩波ブックレット)という鮮烈なタイトルの本を読んだ。その中の一文に、ひらめくところがあったのだ。 2020年、コロナ禍で春のセンバツが中止になったのを受け・・・
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週刊ベースボール