【バイクを軽々操るためのテクニック&カスタム】バイクを「軽く操る!軽く曲がる!」ってどういうこと?【WebikePlus Vol.08】
バイクにとって「軽さは正義」……だけれど単純に車重が軽くなればスポーツ性や乗りやすさは向上するのか? ライテクとカスタムの両面から、しっかり研究してみよう! 【画像】バイクを軽々操るためのテクニック&カスタムをギャラリーで見る(15枚)
例えば、バイクのカテゴリーによっても「軽さ」の質は変わってくる!
同じような排気量でもスーパースポーツは車両重量が軽く、ネイキッドやツアラーは相応に重い。パワーもスーパースポーツの方が勝るので「速さ」ではこちらに軍配が上がる。しかし一般ライダーがバイクを楽しむシーンは公道。絶対的な速さより扱いやすさの優先度が高く「軽く操れ、軽く曲がれる」ことが大切だ。 ……それなら「やはり軽量なスーパースポーツの方が有利」と思うが、それは早計。曲がることに特化した作りはサーキットをハイスピードで走る際に、軽快で鋭いハンドリングが威力を発揮する。しかし公道の荒れた路面や低速の右左折、キツく曲がった峠路などでは、その「軽さ」がかえって「難しさ」に感じることも。ともすれば不安や緊張からライダーが無意識にハンドルを押さえ、軽いバイクを「重い乗り味」にしてしまっている場合が多いのだ。 反対にアップライトなライディングポジションでハンドリングがおおらかなネイキッドは、公道ならどんなシーンでも安定感=安心感が大きい。ライダーは緊張を強いられないため、車重が相応に重くても鈍重には感じることは無く、体感的にも精神的にも軽快に操れるのである。
バイクはどうすると軽く操れる? 軽く曲がれる?
────────── テクニックで軽くする ────────── いまどきのスポーツバイクのハンドリングは基本的に軽快。しかし腰で捻ったりハンドルをこじって寝かし込もうとすると、バイク本来の曲がる性能をスポイルして「重く=難しく」感じる。軽く曲がるには相応のテクニックが必要だ。 ────────── サスセッティングで軽くする ────────── サスペンションはタイヤが路面追従するための装置だが、バイクとライダーを繋ぐインターフェースでもある。速く走るための調整も可能だが、苦手なパートを克服するための調整をすると、バイクがコンパクトかつ軽く曲がるようになる。 ────────── カスタムパーツでで軽くする ────────── スポーツバイクにとって「軽さは正義」。高性能なカスタムパーツはチタンやカーボン等の超軽量素材が奢られ、STDパーツよりもれなく軽量。使用箇所によっては慣性重量やジャイロ効果などの影響で、実重量以上の軽快さを得られる。 ────────── マスの集中でで軽くする ────────── バイクの部品で一番重たいのはエンジン。そのエンジンに対し、ライダーも含めた重量物が近いほど、(これがマスの集中化)軽快に曲がれる。また、エンジンから離れた部分を軽量化するとさらにマスの集中を促進できるというわけだ。 ────────── バネ下重量をで軽くする ────────── サスペンションのスプリングより下に配置する部品が「バネ下重量」。軽いほどタイヤの路面追従性が高まり、車体姿勢の余計な変化も少なく軽快に操れる……が、きちんとサスセッティングしないと 落ち着きの無い乗り味になることも。 ────────── メンテナンスでで軽くする ────────── たとえばタイヤの空気圧が規定より低いと、ハンドリングはもちろん押し引きも重くなる。ステムやスイングアーム、チェーン等の動きも軽快性に影響するので、日常的なメンテナンスが大切。少しでも異常を感じたらショップに相談しよう!