パリの切符は誰の手に 福岡国際マラソンで設定記録突破者は出ず大迫傑が優位のまま 選考レースは残り2大会
福岡国際マラソン2023が3日に開催され、2024年パリ五輪の日本代表内定に必要な日本陸連が設定した記録を突破した選手はいませんでした。 【画像】MGCのフィニッシュ後に大雨の中、ゴール先で“誰か”を待つ大迫傑選手 パリ五輪のマラソン代表3つの出場枠は、10月のMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)で優勝した小山直城選手と2位の赤崎暁選手がすでに決定。残り1枠をMGCのファイナルチャレンジである今レース、2024年2月の大阪マラソン2024、同年3月の東京マラソン2024で争います。 この3大会で日本陸連が設定した“2時間5分50秒”を突破した最速選手が代表に内定しますが、日本歴代3位に相当するハイレベルな記録。この記録を超えられなかった場合は、MGCで3位に入った大迫傑選手が選ばれます。 今大会、日本人選手最高位の4位に入ったのは細谷恭平選手。10月のMGCでは、転倒し無念の棄権となっていました。この日は、序盤から先頭集団でレースを展開しましたが、2時間7分23秒の記録。設定記録を上回ることはできず、大迫選手の優位は変わりませんでした。 これで選考レースは残り2つ。前回の東京五輪の選考では、同じくMGC3位だった大迫選手が選考レースの一つである東京マラソンに出場し、見事に当時の日本記録を樹立。記録としてもトップで代表の座をつかみました。 大迫選手がどのレースを選択するのか、それとも走らず吉報を待つのか。今大会に出場しなかった日本記録保持者の鈴木健吾選手や日本歴代3位の記録保持者でもある山下一貴選手ら、多くの有力選手が残り2大会でラスト1枠を争います。 〈最後の1枠を争う選手たちのトップ5〉 2時間4分56秒 鈴木健吾 2時間5分29秒 大迫傑 2時間5分51秒 山下一貴 2時間5分59秒 其田健也 2時間6分26秒 土方英和