館山中3年の羽田選手が女子の県選抜チーム(千葉県)
将来のオリンピック選手の発掘が目的の「JOCジュニアオリンピックカップ第38回全国都道府県対抗中学バレーボール大会」に出場する女子の県代表チームに、館山中学校の羽田実央選手(3年)が選出された。大会は大阪市内の4会場で25日から始まる。大会に向け、練習を重ねる羽田選手は「1勝でも多く勝ちたい」と意気込んでいる。 日本バレーボール協会などが主催する大会で、各都道府県内で選抜された選手でチームを編成し、出場する。 千葉県では、各支部から推薦を受けた約200人が、4月~8月に毎月実施された実技選考会に参加。徐々に選手が絞られていく方式で、最終的に男女各12人がメンバーに選ばれた。 羽田選手は小学3年の時に「館山スターズ」でバレーボールを始め、小中とアタッカーとして活躍してきた。中学県総体ではゲームキャプテンとして2年連続の関東大会出場にも貢献している。 選考が進む中、「指の力が強い。セッターを試して」と関係者に指示を受けた。トスを上げる際にボールの下に入る速さや、反射神経の良さなどから、今回はセッターのポジションで選抜された。 羽田選手は「これまでアタッカー、エースとしてプレーしてきたので、アタッカーとして実力がないのではと戸惑った」と振り返るが、「慣れないポジションを3カ月やってみて、違った視点でバレーの新しい部分を知ることができ、楽しい」と前向きに捉える。 現在は大会に向けて週4日、両親の送迎で船橋や千葉まで練習に通う。「選考会、練習のたびに送り迎えしてくれた親に感謝したい。支えてくれた家族や先生のおかげで出場できる。短い期間で教わったことを、他のメンバーと出し切って、1勝でも多く勝ってきたい」と羽田選手。 初戦は26日。高知、熊本と予選のグループ戦を展開する。 (安井咲子)