【漢方ライフクリエーター・樫出恒代さんに相談!】若い時とは違う場所に汗をかくようになりました。それって、年齢のせい?
漢方ライフクリエーターの樫出恒代さんいわく、「結論からいうと、年代によって、汗をかきやすい体の場所は変わります!」とのこと。40代・50代のOurAge世代の場合では、その原因はさらに、3つのパターンに分かれることが多いそう。漢方的視点からわかる、汗の原因と対処について伺った。
汗も年齢によって変化する!?
《お悩み》 「耳の後ろ側など、昔は汗をかかなかったような場所に汗をかくようになりました。歳をとるごとに体の変化が少しずつ出てきていますが、汗をかく場所も、年齢によって変わることがあるのでしょうか?」(42歳・会社員) 《回答》 年令によって、汗をかく場所は変わります! 「40代以降、プレ更年期に入ると、熱が上に上がりやすくなります。 『汗をかく場所は、年齢によって変わるの?』というご質問に対して、答えはYES。年齢とともに、汗をかく場所は変化します。思春期の頃は、主に下肢(足)に多く汗をかいていたのが、次第に体幹や全面に移り、上肢(腕)にかくようになり、40代以降になると頭部周辺にかくよう変わっていくのです。つまり、汗をかく場所は歳をとるほど、上に上にと上がっていく、ということです。 特に、頭部にかく汗はとても必要なもの。理由は、脳の温度のコントロールにもつながっているためです。脳の温度が上がりすぎることは危険ですから。のぼせや頭痛、更には機能障害を起こしてしまうからです。生命を維持するためにも汗をかいて脳の温度を下げ、一定に保つ必要があるのです。 額に汗をかく人は多いですよね。それも脳に近い重要な場所だから、というわけです。お悩みにある耳の後ろ、また首の後ろなども頭部に近いので、年齢を重ねて、そういった場所に汗をかくことが増えるのは大いに考えられるでしょう」(樫出さん) 年齢によって汗をかく場所は変わる。その大前提のもと、OurAge世代に多い次の3つの原因についても、一緒に探っていこう。