NY円相場が1ドル=150円台に上昇…米長期金利が低下、1か月ぶり円高水準
27日のニューヨーク外国為替市場で、対ドルの円相場は一時、1ドル=150円台に上昇した。10月下旬以来、約1か月ぶりの円高・ドル安水準となる。
米連邦準備制度理事会(FRB)が12月の連邦公開市場委員会(FOMC)で、追加の利下げを行うとの観測から米長期金利が低下した。日米の金利差縮小が意識され、運用面で魅力の薄れたドルを売って円を買う動きが優勢となった。
円相場は、今月中旬には1ドル=156円台後半で取引されていた。トランプ次期大統領の下でインフレ(物価上昇)が再燃するとの見方からドルが買われていた。(ニューヨーク支局 小林泰裕)