「俺はお金に興味がない。プロレスに興味があるんだ!」ブライアン・ダニエルソンから“世界一”の称号を受け継いだザック・セイバーJr.が語るプロレスへの信念
ゴングが鳴ると、途切れることのない流麗なチェーンレスリングが展開されていき、読み合いの末に奇しくも同じ構えになるなど世界最高峰の闘いが展開されていく。 ブライアンの執拗なヒザ攻めでザックが左足を痛めると、ブライアンが膝裏への低空ドロップキックで倒し、サッカーボールキックやドラゴンスクリューなどで猛攻。ザックは片足立ちで闘うほど重いダメージを負う。 ザックは一瞬の隙を突いてのネックツイストで流れを変え、猛攻をかいくぐってコブラツイストからオクトパスホールド。ブライアンがヒールホールドで切り返すとザックもヒールホールドに切り替えて睨み合い、そのまま顔面をバチバチと張っていく意地の張り合いへと突入。 ブライアンが場外へと誘い出して脱出し、ブライアンのダイビングニードロップをキャッチして三角絞め。そのままクラーキー・キャットから目まぐるしい変形の末にクロスヒールホールドに捕らえるがブライアンが必死のロープブレイク。 真っ向からのエルボー合戦ではエルボー同士が幾度も正面衝突。ブライアンが顔面へのバズソーキックを叩き込み、コーナートップからの雪崩式バックドロップ。ザックも負けじとザックドライバーから三角絞めに引き込もうとするが、ブライアンもルベル・ロックを釣り餌に左ヒザへのニーロック。 ブライアンはサッカーボールキックを連打も、ザックは敢えて正面からすべて受け止めて雄叫び。ブライアンがルベル・ロックを狙っていくがザックは30分以上闘い続けているとは思えない高速機動で翻弄。ブライアンがカウンターのブサイク・ニーを叩き込むも、2発目をかわしたザックが熾烈なヨーロピアンクラッチの掛け合いから一瞬の隙を突いての十字架固めで3カウントを奪った。 試合後、ザックはブライアンに握手を求める。ブライアンは悔しそうな表情で首を横に振り一度は立ち去ろうとするも、戻ってきて握手を交わしザックの手を掲げあげて勝利を称えた。