閉経後の肥満は「乳がん」になりやすい?乳がん予防のためのQ&Aまとめ
●Q:親せきに乳がん罹患経験者がいます。発症リスクを調べる検査などはある?
A:罹患経験者は保険診療、未罹患者は自由診療で受けられます 2、3回乳がん罹患経験のある人は保険診療で遺伝子検査を受けられます。ハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリーが受けたことで話題になりましたね。結果が陽性になったら、年齢ごとの乳がんと卵巣がんのリスクがわかるので、目安にはなります。 罹患したことがない場合でも、自由診療(40~50万円程度)で調べられます。
セルフチェック「ブレスト・アウェアネス」を習慣化
「ブレスト・アウェアネス」とは、乳房の状態をチェックし変化に気をつける、という生活習慣。コツをつかめば、日々の暮らしにムリなく組み込めて習慣化できます。
●Q:ブレスト・アウェアネスでチェックすべきポイントは?
A:カタチの変化、乳房のつり、しこりなどに注意して ある女性タレントさんが、右胸が小さくなっているのに気づいて検査を受けたら乳がんと診断された、と告白したことも。 がんの種類によっては、乳房が小さくなったり大きくなったりします。そのため日ごろから鏡を見て胸の形を把握しておくことで「あれ? 私の胸ってこんなだったっけ?」と違和感をもつことがとても大切。また、両手を上げて乳房につるような感覚があれば、乳がんのサインの可能性も。 しこりは、仰向けになり片手を上げて乳房を平らな状態にしてからもう片方の手で触るとわかりやすいです。毎日行う必要はありませんが、月1回程度、日にちを決めるなどして定期的に行えば、十分、“気づき”を得られるはずです。
予防&早期発見のために定期検診を
予防はもちろんのこと、早期発見のためにも定期検診は欠かせません。2種類の検査方法の特徴と検査結果の重要性をしっかり把握し、がんの芽を摘みましょう!
●Q:マンモグラフィとエコー検査のそれぞれの強みは?
A:前者は初期のがんを、後者はプリっと弾力のある胸のがんを見つけやすい マンモグラフィはしこりになる前の白い点々、つまり乳がんの初期にあたる石灰化を見つけるのが得意。柔らかくて大きな胸は、撮影で薄く広がって黒く映るので、白く小さな病変がパッと認識しやすいのです。 エコー検査はプリッと弾力のある胸が得意。このタイプはマンモでは「デンスブレスト」といって乳腺組織が発達していて真っ白に映るため、白い病変が見つけにくいという特徴が。反面、硬さで見分けるエコー検査なら乳腺の中にできた石のように硬いがんを見つけやすいというわけです。
●Q:「要精密検査」という結果が出た場合、1年くらい様子を見ても大丈夫?
A:がん細胞は、1年も放置するとステージが変わるので、必ず検査を受けましょう 一般的に、1cmの乳がんが2cmになる期間は1年といわれています。1cmならステージ1ですが、2cm以上になるとステージ2に進んでしまい、抗がん剤治療をすすめられたり、再発のリスクが高まったりと、いいことはひとつもありません。 「要精密検査だけど、異常ないと思うから様子見でいいや」と安易に自己判断して先延ばしにせず、必ず検査を受けましょう。
ESSE編集部