水利用効果をPR 農家対象に畑かん散水展示会 沖永良部島
[記事訂正に伴う第2版 2段落目末尾の表現を差し替えました。] 沖永良部島畑かん散水展示会(沖永良部島畑地かんがい営農推進協議会農村整備部会主催)が6日、鹿児島県知名町の役場駐車場などで開催された。和泊、知名両町の農家など約40人が参加。水利用の効果や、散水器具の扱い、利用ルールなどを学んだ。 沖永良部島では国営地下ダムを水源としたサトウキビ、バレイショなどへの畑かん施設の整備が進んでいる。展示会は水利用の効果について理解を深めてもらい、利用を促す目的で和泊、知名両町を対象に初めて開催した。 県沖永良部事務所農業普及課の中野輝秋参事が講話。近年の降雨データを示しながら「梅雨明け後は平年より雨が少なく、慢性的な水不足の状態になっている」と指摘。かん水による▽農作物の増収や生育の安定▽災害の防止、被害軽減▽作業の省力化-などの効果を解説した。 続いて沖永良部土地改良区やメーカーの担当者が散水器具の扱い方を説明した。参加者からは散水器具の操作に関する質問や、より効率の良い器具開発を求める声もあった。 後半は近くのほ場でスプリンクラーによる散水の実演があった。