難病抱えコロナに感染、気管切開…「元気もらって、生きないけんなと思う」 心の支えになった「セラピードッグ」とは?
かわいらしい1頭のラブラドゥードル、名前は「クリフトン」です。 クリフトンはただの飼い犬ではなく、鳥取県米子市内の施設の「職員」として、ある役目を担っています。 クリフトンの日常を追いました。 【写真を見る】難病抱えコロナに感染、気管切開…「元気もらって、生きないけんなと思う」 心の支えになった「セラピードッグ」とは? 1歳半のラブラドゥードルのオス「クリフトン」がいるのは、米子市にあるヘルスケアアパートメント祇園庵。 指定難病や重度の身体障害がある人を受け入れている施設です。 クリフトンはただの飼い犬ではなく、立派な職員の一人。 バイタルチェックなどのため職員が利用者の部屋を訪れる時、クリフトンも一緒についていきます。 「変わりないですか?お熱はからせてくださいね。お座り、ここで待っといてね」 熱を測ったり血圧測定しているときも、クリフトンはそっと利用者に寄り添います。 「よしよし」 そう、クリフトンは、「セラピードッグ」としてここで働いているのです。 ヘルスケアアパートメント祇園庵 北村泉さん 「薬や点滴やそういう医療に囲まれた中で、心がどこか置いてけぼりっていうところは感じていました。 一番身近であるワンちゃんに寄り添ってもらうことで、癒されて心身ともに元気になっていったらいいなという思いからクリフトンを迎えました。」 高齢者や障害や病気のある人に寄り添い、身体や心の機能回復を補助するセラピードッグ。 医療や教育の現場など活動の場は年々広がっています。 クリフトンがここで暮らし始めて1年。 彼の存在は、多くの利用者の心の支えとなりつつあります。 「交通事故で…困ったなと思った」 そう話すのは、交通事故で頚髄を損傷し、車いすでの生活を余儀なくされた利用者の岡田さん。 身体の自由の効かないなかでも、クリフトンの存在が励みになっているといいます。 岡田さん 「懐いてくれるから。可愛い」 そして、1か月前からこの施設を利用し始めた北野さん(仮名)は…。 北野さん(仮名) 「コロナにかかってね、手術したんです。のどの切開をね。目が覚めたら手術されてたっていう感じでね」