難病抱えコロナに感染、気管切開…「元気もらって、生きないけんなと思う」 心の支えになった「セラピードッグ」とは?
20年ほど前から球脊髄性筋萎縮症という難病を患う北野さん。 年々筋力が低下するなか、今年の2月新型コロナウイルスに感染。 後遺症が残ってしまったため、気管切開し、人工呼吸器をつけた生活が始まりました。 北野さん(仮名) 「基礎疾患がある人は重症化しやすいね。僕の場合はその基礎疾患があったからそれで呼吸器をやられて、急遽気管切開を受けた。びっくりした。 1つの運命だと思ってね、歳も歳だから、若くないしね。もうこれに従ってどう生きていくかだもん。」 想像もしていなかった生活。 それでも、クリフトンに生きる勇気をもらいました。 北野さん(仮名) 「私も犬を飼ってたんですけど、やはりこうして犬と一緒にいて癒されることももちろん、クリフトンは大きくてさわりがいがあっていいですよ。可愛いです。落ち着きますね、心がね。 やはりいつも元気もらってね。生きないけんなと思います。」 人懐っこく穏やかなクリフトン。 元々セラピードッグに向いた性格ではありますが、週に1回警察犬訓練士の訓練を受けています。 警察犬訓練士 山本和美さん 「噛みついたりとかはもちろん一番やっちゃだめだけど、うれしくてぴょんぴょんしたりどんどんしたりすると、何か事故につながったりする」 1歳半のクリフトンはまだまだやんちゃ盛り。 一人前の職員になれるよう、日々、訓練も頑張っています。 警察犬訓練士 山本和美さん 「やっぱり私たちだと車いすの方とどう接したらいいのかなってちょっと緊張とか気遣いすぎちゃったりするところがあるけど、この子は素のまま『おーい』って感じでいっていると思うので、気を遣われてないうれしさとかがあるんじゃないかと思う」 ヘルスケアアパートメント祇園庵 北村泉さん 「クリフが自然といてみんなが笑顔で幸せでいられたらいいなという風に思っています」 セラピードッグ・クリフトンは、これからも多くの人々の心に寄り添い、笑顔の輪を広げていきます。
山陰放送