<繋ぐ・センバツ2022天理>選手紹介/6 中川輝星投手/赤埴克樹捕手 /奈良
◇変化球精度に手応え 中川輝星(てっせい)投手(1年) のびのある直球とチェンジアップを組み合わせて打者を揺さぶる左腕。昨秋の近畿地区大会後、香川県内の強豪校と交えた練習試合では中継ぎで好投、センバツのメンバーに選ばれた。 この冬は、直球をより効果的に見せるため、変化球の精度を上げる練習に取り組む。立てたバットに変化球を当てて倒す独自の練習法だ。当初は命中させるのに苦戦したが、最近は「かなり当てられるようになってきた」と手応えを感じている。 2018年夏の甲子園で金足農(秋田)を準優勝に導いた吉田輝星(こうせい)投手(現・日本ハム)が目標。名前の漢字が同じところにも親近感を覚えているといい、「吉田投手のような気迫で抑えるピッチングがしたい」と意気込む。 ◇甲子園を楽しみたい 赤埴(あかはに)克樹捕手(1年) 中村良二監督に見込まれ、これまで経験の浅かった捕手に挑戦している。最近は本職の内野でもノックを受けるなど、複数のポジションをこなせる選手としてチームを支える。 近畿地区大会出場をかけた県予選3位決定戦では、準決勝で腰を痛めた正捕手・山村侑大選手(2年)に代わって先発出場。転向したてのぶっつけ本番で挑んだ大一番だったが、5打数4安打1打点の活躍でアピールに成功、センバツでは第2捕手としてメンバー入りを果たした。 春の目標は「甲子園を思い切り楽しむこと」。「せっかくの大舞台で緊張して萎縮してしまうのはもったいない。自信を持ってプレーして(自分の中に)甲子園の良いイメージを焼き付けたい」