全イベントが中止された「佐賀バルーンフェスタ」出店料を全額返還…151店舗に1200万円
台風の影響などで初日を除き、メイン会場でのすべてのイベント・出店が中止された「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」(10月31日~11月4日)について、佐賀市は21日、出店予定だった151店舗を対象に出店料(総額計約1200万円)を全額返還すると発表した。 【動画】カラフルな気球、青空にふわり…佐賀バルーンフェスタ(2023年)
市は10月31日夜、激しい雨などによりメイン会場の嘉瀬川河川敷一帯が冠水する恐れがあると判断。事実上の「大会中止」を決めた。実際、河川敷は最深で80センチほど冠水。発電機など主な会場設備は早期に撤去したため甚大な被害には至らなかったものの、コンテナ43棟が床上浸水、テント18棟が倒壊し、被害額は計約800万円に上った。
被害回復や出店料の返還に伴い、熱気球大会佐賀運営委員会(会長=坂井英隆・佐賀市長)では約1400万円の収支不足が生じるが、予備費で対応するという。
同市の坂井市長は21日の定例記者会見で「可能な対応を議論する中で全額返還を決めた。現時点で追加の対応は考えていない」と述べた。