この丸餅と海老、見覚えがある…不倫発覚のきっかけは不倫相手がアップした雑煮の写真。「6000万円マンション」をペアローンで購入した〈40歳女性〉が正月早々疲弊したワケ【CFPの助言】
良子さん(40歳)は3つ上の夫と2人暮らし。30歳のときに購入したマンションで暮らしていますが、夫の浪費癖が引き金になりとうとう離婚することに。しかもマンションはペアローンで購入したもので、まだローンが残っています。今回は、CFPなどの資格を持つトータルマネーコンサルタントの新井智美さんが、ペアローンで住宅ローンを組んでおり、離婚することになった際の注意点について解説します。 【早見表】年金に頼らず「1人で120歳まで生きる」ための貯蓄額
ペアローンで購入していたマンション
良子さん(40歳)は大学を卒業後、都内の会社に就職。26歳のときに同じ会社に勤めていた2歳年上の男性と結婚しました。良子さんはその後転職。転職して落ち着いたタイミングの30歳のときに良子さんの実家近くに立地条件のいいマンションができると知り、購入したのです。良子さんの実家とマンションは神奈川県で人気路線の沿線にあります。すぐ隣が東京都世田谷区ということもあり、マンション価格は約6,000万円でした。 しかし、どちらか片方の収入だけでは希望する借入金額に達しなかったため、ペアローンで住宅ローンを組むことにしました。持分はそれぞれ50%です。 しかし、ちょうど去年のお正月に夫の不倫が発覚して離婚することに。もともと浪費癖があった夫だったので「いつかはこうなるかも」と予感はしていたものの、部下との不倫が引き金になりました。ちなみに不倫が発覚したきっかけは夫の不倫相手が正月早々にアップしたインスタでした。夫の不倫相手は夫の部下だったのですが、良子さんの元同僚でもありました。彼女のインスタをたまたま目にしたときにアップされたお雑煮の餅の形にピンときたのです。 「このお餅、夫の実家から送ってきたやつと同じじゃない? しかも海老が入ってる……」 毎年、富山の夫の実家からつきたての餅が送られてくるのですが、義父が関西出身ということもあって丸餅が送られてくるのです。(富山は角餅が主流)。夫が作るお雑煮自体は富山風で海老が入っているのが特徴です。夫が「これがうまいんだよ」とよく実家のお雑煮を振る舞ってくれていたのです。ちなみに不倫相手は東京出身で富山には縁もゆかりもなく、料理自体もあまりしないという情報を良子さんは知っていたので「ほぼクロだな」と思ったのでした。 「正月早々、(夫を)仕事に送り出したけれど……あの人、不倫相手の家でもお雑煮作ってあげてたんだ……そういえば会社の人にもお裾分けと言って餅も持っていったっけ」浪費癖はあるものの、他人を喜ばせることが大好きな夫なので良子さんは何の疑いも持ってはいませんでした。 その後、1年にわたってマンションをどうするか夫婦で話し合いの場が持たれました。実家近くで都心にも出やすい立地ということもあり、このまま今のマンションに住み続けたいと思った良子さんですが……。