50代夫婦「リビングでヨガばかり」の妻に夫が疑惑を抱いた理由とは…離婚カウンセラー「普段の<報告>が円満のコツ」
◆トラブルの原因 つまり夫が抱いた「疑惑」は完全に濡(ぬ)れ衣(ぎぬ)だったのですが、それでも一度そう思い込まれてしまうと、疑惑を晴らすのは簡単ではありません。 それに、夫が不満に思っているのはこれだけではありませんでした。コロナ禍で家にいる時間が長くなり、家の中が常日ごろからけっこう汚いことに気がついたのだそうです。 妻は一応は掃除をしていたのですが、少しズボラなところがあり、カバンを出しっぱなしにしたりもしていたので、そういう雑なところが夫は嫌だったようです。 このケースは、夫婦の伝え方やコミュニケーション不足がトラブルの原因でした。夫は妻がどんな仕事をしていて、どれくらいがんばっているか、まったく知りませんでした。家でヨガをしていたことも、「遊んでいるだけ」と決めつけていました。 結局、私が間に入り、夫婦双方の伝え方の改善に取り組みました。妻の仕事ぶりや、家事も一生懸命やっていることなどを知ると、夫の態度は軟化し、無事に夫婦関係が改善に向かい、いまでは月に一度は家族でファミレスに行くまでになったそうです。最近はたまにキャンプにも行っていると聞いています。
◆夫婦関係も「ホウレンソウ」が大事 お互いかどちらかの伝え方に問題があり、コミュニケーション不足に陥っている夫婦はかなり多いようです。 自分のパートナーが普段何をしているのか、どんな仕事をしているのかさえ、不思議なほどに知らない人がたくさんいるのです。 よく話を聞いてみると、帰宅した自分のパートナーに「今日一日どこで何をしていたか」を聞いていないのです。仕事やその日の行動について、積極的にパートナーに話す人が少ない、とも言えます。 その結果、「ただ家にいるだけで何もしていない」「どうせ会社でも大した仕事をしていない」などと思いがちなのです。 よく仕事では「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)」が大事だと言われますが、夫婦関係においてもあてはまります。 普段から「今日はこんなことをした」「会社でこんなことがあった」と「報告」する習慣をつけておくことが、夫婦関係を円満にする「最大のコツ」かもしれません。
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