資生堂ビューティ・スクエアの「全方位分析」で、季節に合わせた美を追求
ー実際にご来店されている方は、どのような世代の方が多いのでしょうか。 一番多いのは30代前後のお客様ですが、幅広い世代の方々がお越しくださっています。 リピートのお客様がお友達やご両親を連れて来てくださることもあれば、初めてきちんとしたメイクに挑戦という若年層のお客様もいらっしゃいますし、インバウンドの方やメンズのお客様も多いです。 ー海外のお客様とのコミュニケーションはどのようにとっているのでしょうか? 英語や中国語が堪能なスタッフと通訳がおり、また通訳アプリを活用しての接客もおこなっております。 インバウンドのお客様のなかには、「毎年、桜の時期に日本に来てるんだ」と言ってリピートしてくださっている方もいます。「親戚にプレゼントしたらとても好評だったから、また買いたい」と言って来てくださる方もいて、まさにボーダーレスの状態になっています。 ー「資生堂ビューティ・スクエア」のなかで、特に人気の企画を教えてください。 予約がなかなか取れないほど人気になっているのは、Salon Zoneの「パーソナルカラー分析」です。このメニューでは、お客様のパーソナルカラーを分析した後、それに基づいてヘアメイクの提案をしています。 多くのお客様が〝自分に似合う″を重要視しているようにお見受けします。
季節ごとに変わる肌の悩みに、美容のプロが寄り添う
ー今年は、春夏秋冬の季節に合わせた美容の体験企画「全方位分析」をスタートされていますね。どのような企画なのか、教えてください。 「全方位分析」では、美容のプロが季節ごとに異なる「一人ひとりのお肌やメイクのお悩みの要因探し」や「パーソナルな魅力の発見」を行い、プチプラからデパコスまでブランドを横断したビューティーを提案しています。 パーソナルビューティーパートナーによるカウンセリングのほか、お客様ご自身によるセルフチェックもできるので、それぞれお好みのスタイルでお試しいただけます。 この企画は、「季節の変化によって変わる悩みに合わせて適切なご提案をしたい」「1回でお客様とのつながりを終わらせるのではなく、その後も一緒にお客様の美を叶えるために伴走していきたい」という思いからスタートしました。 ーパーソナルビューティーパートナーによるカウンセリングでは、どのような相談ができますか? 肌やメイクに関するお悩みでしたら、基本的に何でもお受けしています。 カウンセリングでは、お肌の悩みやメイクの悩みなどを伺った後、美容機器を用いて多角的にお客様の肌を分析し、その方にとって最適なアイテムや美容法をご提案します。 お客さまのなりたい「美」を一緒に創り上げる“パートナー”として、専門的な知見をもってお客様へのアドバイスを行っております。 ー「資生堂ビューティ・スクエア」だからこその強みが発揮できている点を教えてください。 ひとつは、急速に変化・多様化するお客様ニーズに、店頭でパーソナルビューティーパートナーが直接寄り添えることです。直接の応対・接客を通じて最適なアイテムをご提案することで、お客様に新たな発見や気付きをご提供できると考えています。 ふたつめには、資生堂グループをはじめとするさまざまなコスメブランドを取り扱っておりますので、ブランドの垣根を超えた納得の美容アイテムとの出会いの場を創出していることです。 これは、店舗で体験・購入する醍醐味とも言えます。ビューティーの楽しみ方を知ってもらえるのは、私たちとしても何よりうれしいことです。 また、百貨店などにある店舗では、そのブランドのアイテムしかご提案できません。しかし、「資生堂ビューティ・スクエア」ではいろいろなブランドのアイテムを揃えているので、お客様のご要望に沿う一番いいものをご提案できるのがメリットだと感じています。 悩みや商品の特徴に限らず、「これぐらいの予算で」と希望された場合も、それに応じたご提案が可能です。特に若い世代のお客様は意見がはっきりしていて、予算のご希望もしっかりと伝えてくれます。 このような要望に合わせた対応ができるのは、店頭でリアルな対面でのカウンセリングを行っているからこその強みです。その分、それぞれのブランドと商品知識をしっかり理解しないといけないので、私たちとしても非常に勉強が必要となっているのと同時に、お客様からの学びも多いです。 ーご来店されたお客様からの反響はいかがですか。 しっかりとした目的を持ち合わせてご来店いただくお客様、通りがかりでお立ち寄りいただくお客様、いずれも広々とした空間でのビューティー体験をお楽しみいただいております。 「資生堂ビューティ・スクエア」では、シーズンやオケージョンに合わせた店舗独自のプロモーションを展開しております。今の時期ですとファンデーションにフォーカスした接客活動をコアにおこなっており、それを軸とした広がりのあるご提案ができています。それが、お客様にとってもベネフィットになっているのかなと。 また、SNSでは特定のアイテムがバズっていますが、実際の接客を通して感じるのは、バズっているその商品が自分に合うのか、合わないのかを確かめにいらっしゃる方が圧倒的に多いということです。 リアル店舗ならではの体験や自分に合う商品探しのお手伝いができると、私たちもとてもやりがいを感じます。 ー今後、「資生堂ビューティ・スクエア」をどのように発展させたいとお考えですか。 お客様お一人おひとりにとって、今と少し先の未来の自分をアップデートするため店頭体験をご提供し続けていきたいと考えております。 そして、このストアならではのビューティー体験を通じて、資生堂の企業使命である「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD(美の力でよりよい世界を)」の実現を目指していきたいと考えております。 ■取材協力 資生堂ビューティ・スクエア 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前1丁目14-30