井浦新・あい夫妻が語る“ものづくり”への思い「大切なのは、植物や果物、そして人と出会うこと」
2月15日(木)~18日(日)まで開催された、展示会×マーケット×メディア 新時代を創るクリエイションの祭典「NEW ENERGY TOKYO」。同イベントでは、「サステナブルコスメアワード2023」の授賞式が行われ、井浦新・あい夫妻が立ち上げたサステナブルコスメブランド「Kruhi(クルヒ)」シリーズ「ALWAYS NEW BALM(オールウェイズニューバーム)(株式会社Valley and Wind)」が、GOLD賞を受賞。2年連続GOLD賞を受賞する快挙を成し遂げた。 【動画】鹿児島の大自然へ…井浦新に密着! 「テレ東プラス」は、授賞式直後の井浦新・あい夫妻にインタビュー。俳優業との両立、お互いへの感謝の気持ち、子育てについてなど、話を聞いた。
「Kruhi」の活動は、僕にとって“心が潤う”楽しい時間
「GOLD賞は非常に重い。これからもまっすぐなものづくりをしていかなければならない」。授賞式での井浦のコメントが印象的だった。 「Kruhi」シリーズは、安心して使える自然由来成分100%のプロダクト。去年GOLD賞を受賞した石けんシャンプー&トリートメントは、鹿児島県南大隅町の特産品・パッションフルーツを使用し、完熟不良、キズ、色あせ、シワなどの理由により廃棄されてしまう果実をアップリサイクルすることに成功した。 今回受賞した「ALWAYS NEW BALM」も、南大隅町にあるパートナー工場が製品化。にんにく農家が土壌を豊かにするために植えるハイビスカスローゼルの廃棄問題に着目。さらに、南大隅町に自生する月桃を使用し、バームを一缶ずつ手作業で充填。ハイビスカスローゼル、月桃ともに、昔から肌に良い植物とされており、コスメに役立てることで、廃棄ロスを解決する一端を担っている。 井浦夫妻は、毎月どちらかが現地に通い、ものづくりに励んでいるそう。俳優として多忙な日々を送る井浦にとって、「Kruhi」はどのような存在なのか。 井浦「Kruhiの活動は、僕にとって心が潤う楽しい時間。極端な言い方をすると、遊んでいるというか…家族で楽しみながら活動している感覚です。 体は一つしかないので、俳優業が忙しいと十分な時間が作れないこともあります。妻のあいが背負ってくれている部分が非常に大きいです。僕が1人でやっていたら…このブランドは3秒で終わっていたかもしれません(笑)。 Kruhiは製品を売ることが第一目的ではなく、自分たちが本当に使いたいものは何なのか、地域課題にどのように寄り添うことができるかを考えて作り上げたブランド。農家の方たちが抱いている悩みを、僕たちが一緒に解決できないかと考えています」 あい「俳優業って、実はとても孤独な仕事なんですよね。長時間台本を読んで、役や自分と向き合って、想像力で何かを生み出していく…本当に大変な仕事だと思います。 私はKruhiを運営していますが、毎日本当に楽しいです。『サステナブコスメアワード』に関わっている皆さんをはじめ、同じ目標に向かっている方々との出会いがたくさん生まれていることも、大きな喜びです」 「サステナブルコスメアワード」は、原材料がどこからやってくるのか、廃棄後はどこに行くのか…厳格な審査が行われ、多くのプロセスを経てノミネートされる。 夫婦であり、こうした課題解決に向き合う同志としてともに歩みを進めている井浦さんとあいさん。あいさんは「Kruhi」の活動を通して、井浦さんの新たな魅力を発見したという。