井浦新・あい夫妻が語る“ものづくり”への思い「大切なのは、植物や果物、そして人と出会うこと」
あい「発想力とイマジネーションを現実にするための行動力、そして熱意です。例えば今回GOLD賞をいただいた『ALWAYS NEW BALM』は、2色のバームが一つの缶に詰められていますが、機械では不可能なため、職人さんが一つずつ作業で充填しています。これは夫の熱意で工場の皆さんが動いてくださった結果で、本当にすごいと思いました。工場の皆さんには、感謝の気持ちでいっぱいです。 Kruhiのコスメには、機能性だけでなく、使う時にハッピーになるような仕掛けが施されています。私が何か作るとしたら、なるべく手間をかけないようにと思ってしまいますが、夫はいつも何かに挑戦して周りの人を動かしていくので、驚くことばかりです」 井浦「今後の構想はたくさんありますが、大事なのは、植物や果物、そして人と出会うこと。常に『この人が作った果実を何かに生かせないだろうか』『まだ誰も製品にしていない植物を、うまく活用できないだろうか』と考えています。 そして僕らが大事にしているのは、なるべくごみを出さない暮らし。ものをつくるということは、同時にごみを増やす行為でもあります。その責任をどこまで設計図に盛り込んでいけるか。自分たちの考えや関わってくださる方、原材料、製品を届けてくれる人や受け取って使ってくださる人…入り口から出口まで全てを把握し、設計図を完璧にしない限り、簡単にものをつくらないことにしています」
2人の子どもを持つ親でもある。子どもたちが羽ばたいていく時、また、その時世界がどうなっているのか…彼らのものづくりには、親としての思いも込められている。 あい「添加物や化学物質にまみれてしまうと、あまり良くないというか、子どもたちの豊かな発想も濁ってしまうのではないかと。特に多感な時期は、肌の状態が精神のトラブルにも影響すると思うので、後から振り返った時、『使うものや食べものに気をつけていて良かった』と感じてもらえればいいなと。彼らが30~40代になって、『健康でいられるのは、お父さんとお母さんがつくっていたものを使っていたからかも』そう思ってもらえたらうれしいです」 井浦「Kruhiが取り組む地域課題や環境問題も、我が家の子どもたちは当たり前なこととして受け止めていると思います。パズルのピースがはまるように、いつかKruhiの活動が、子どもたちにとって答え合わせになれば…そう願っています」 「真っすぐに、安心・安全なものを作り続けますということ。皆さんが少しでもハッピーになるものを作り続けていけたら、僕たちも幸せ」優しい笑顔でそう語る井浦さん。 あい「使ってくださる方たちの声をいただけたらうれしいです。お手紙やメールで感想をくださる方もいらっしゃいますが、もっともっと皆さんの声を聞いて、今後のものづくりに生かしていきたいです」 井浦「もしもどこかで僕たちを見かけたら、ぜひKruhiの製品を使った感想を聞かせてください。使ってみて、体と心がどう変わったのか、生活にどんな変化が起きたのか、聞かせてもらえたらうれしく思います」