今でも俊足で頼もしい! アウディUrクワトロ UK版中古車ガイド(2) 入手困難な部品多数
購入時に気をつけたいポイント
■ボディとホイール ボディは錆びにくい。だが、ホイールアーチやサイドシル、センターピラー、ジャッキアップポイント、フロア、ドアの底面、荷室の床面、テールゲート・ヒンジ、ウインドウモール周辺、ヘッドライト・リフレクター、サンルーフのドレンホールなどは弱点。 アルミホイールは、幅が6Jのロナール社製が標準。稀に、7Jのフックス社製も装備されている。後期型では、今回の車両のように8Jのロナールが標準になった。 ■エンジン エンジンオイルとラジエタークーラント、ガソリンの漏れがないか良く確かめる。冷間時に始動させ、排気マニフォールドからカチカチと音がする場合は、ひび割れしている可能性がある。 エンジンマウントと、ヒートシールドの状態を確かめたい。ステアリングホイールを目一杯左に切り、右側のタイヤ後方にあるオイルパイプや、オイルクーラーの損傷具合も観察する。ターボのオイル・リターンパイプの状態もチェックポイント。 インジェクターは、Oリングの劣化でガソリン漏れすることがある。ガソリン・ディストリビューターが詰まることも。ウォーターポンプの交換は簡単ではない。 ■トランスミッション センターデフを備えた5速マニュアルは、基本的には堅牢。クラッチの滑りや、リリースベアリングのノイズがないか、試乗で確かめる。トランスミッションフルードやデフフルードが漏れていないか、観察もしたい。 ■ブレーキとサスペンション ダンパーからの液漏れや、サスペンションスプリングの割れがないか観察する。ブッシュとプロペラシャフト、ドライブシャフトブーツ、トラックロッドなども状態を確かめる。 サブフレームは、亀裂に注意。特に後期型のリア側は割れやすい。サブフレームのマウントも、劣化していて不思議ではない。 ブレーキは、アキュムレーターが24万km前後で駄目になるといわれている。ブレーキキャリア・ボルトは錆びがち。キャリパーの固着や、フルードホースの劣化にも要注意。 ■インテリア 後期のMB型では、デジタルメーターの表示がグリーンからオレンジに変わった。すべて点灯するか観察する。ワイパーレバーの先端を押すと、コンピュータの合成音声が再生される。 ダッシュボードの状態だけでなく、ドアロックにパワーウインドウ、サンルーフ、シートヒーター、エアコンなどが正常に動くか、一式操作してみる。ステアリングのチルト機構が動くかも確認したい。 シートフレームは、ひび割れすることがある。シートのサイドサポートは摩耗しがち。