PCR拡充が必要 専門家会議が会見(全文4)新しい生活様式で感染避けて
無症状・軽症は今のシステムで探知できない
岡部:PCRのことですけれども、確かにPCR検査をさらに広げれば症状が軽い人でも陽性者が見つかり、その人から感染の広がりを早く抑えることはできる。これは可能性があると思うんですね。ただ、軽い人がいっぱい見つかってくるんだとすると、全体数分の死亡者数っていうのは、これは逆に致死率っていうのは低くなってくる可能性があるわけ。 それで問題は重症者の人を見落とした場合には、ここをどんどん増やしていくならば当然、致死率も上がってくると思うんですけれども、今のところ重症者の方に関しては例外が残念ながらありますけれども、ほとんどの人は検査ができているので、ものすごく重症になっている人を見落としているということはないということ。 でも先ほどから申し上げているように、当然、感染拡大その他の目的でやるならば、軽症の方も、それから、それだけじゃなくて安心感もあると思うんですね。そういう意味ではPCRだけに限らず、抗原検査っていうんですけども、要はウイルスのようなものがいるかどうかっていう検査は早くやったほうがいいと思います。 尾身:あとそれで今、岡部先生が言ったとおり、さらに今のご質問は、PCRをやってないから、無症状、あるいは軽症の人を見落として、実際は10倍とおっしゃいましたかね。おっしゃるとおりです。それはもう当初から、無症状、あるいは軽症の人が多くて、そういう人を、われわれの今のシステムでは探知できないというのはおっしゃるとおりです。それはそうかと聞かれたらおっしゃるとおりということです。そのあとのことの、いろいろなことはもう岡部先生、あるいはさっき言ったとおりで、もう今、繰り返しません。 インディペンデント・ウェブ・ジャーナル:今後、改善されたりとかっていうことはないですか。PCRとか。 尾身:先ほど申しましたように、今のわれわれの方法では、それでもまだ本当ならやるべき人が、必ずしもやれてない人がおられますよね。そういう意味で必要な人にしっかりした医師の判断でできる人が、全て今、いっているわけじゃなくて、それがPCRのキャパシティーがまだ少ないので、それはもうわれわれが先ほど申しましたように、それを解決するために6つの方策をやらなくちゃいけないので、なるべく早く、もう少しレベルをスピーディーに上げて、必要な人に迅速に検査ができることは必要だということを申し上げている。 インディペンデント・ウェブ・ジャーナル:ありがとうございます。 【書き起こし】PCR拡充が必要 専門家会議が会見 全文5に続く