政治家の1回10万円を超える飲食 北斗晶が怒り「いまキャベツがいくらか知ってますか?」
「個室が必要」の言い分に橋下徹「盗聴の心配ないのは議員会館」
元女子プロレスラーでタレントの北斗晶が4日、関西テレビ『旬感LIVEとれたてっ!』(月~金曜午後1時50分)に出演。番組では、2023年の政治資金収支報告によって、閣僚らが代表を務める政治団体の1回10万円超の飲食が約100回あったことを特集した。石破茂首相の政治団体は1年間で5件で計約77万円。支出最大は林芳正官房長官の政治団体で41件で計約903万円で、1人4万円の懐石料理を提供する老舗料亭やコース料理の時価が4万4千円からのふぐ料理店を利用していたとされた。 【写真】特大パフェを頬張る佐々木健介&北斗晶夫妻 MC・青木源太アナウンサーから「1回10万円を超えるような高級飲食費が明らかになりました」と振られた北斗は、「一昨日、ウチがもつ鍋だったんですよ。“(政治家に)あなたたち、いまキャベツがいくらか知ってますか?”って言いたいんですよ」と語気を強めた。笑いが起きる中、北斗は「埼玉でも400円で、さっき大阪のメイクさんに聞いたら、600円してるとこもあったって言うんですよ。(高いから)もつ鍋をかさましして、もやし入れてんですよ。なのに、この野郎と思いますよ、こんなの聞いたら」と怒りの表情でまくしたてた。 ここで、加藤勝信財務大臣について、23年4月5日に1日6件の会食で計106万円超の費用だったとした。青木アナは「料理はうまい具合に分かれてるんですよ。和洋中、焼肉」などと皮肉めいた発言をした。東野幸治は「ある程度、そういう高いお店での食事はしょうがないのかな。個室で、なかなか国会の中では会議室の中ではできない話もあるのかなって。比較的容認派で」と見解を示した。 青木アナは「相手も企業の例えば重役、それなりの立場がある人だったりもするし、話の内容も。これだけお金をかけてても、いい政治してればいいんじゃないかと」と確認すると、東野は「そうなんです。減税について話し合ったりとか、我々国民にとってとか、GDP、経済が上向きになる何かを話し合ったりしていただいて、結果的にみんなが潤うようになれば、こういう高い飲食代も許せるんじゃないのかな。すいません」と低姿勢でコメントした。 北斗は「個室に入るのはいいけど、こんな高いもの食う必要ある? って思っちゃうの。高いもの食べてもいいけど、そのお金のでどころはなんなの?って。自分の懐が痛んでのかどうなのか」と疑問視。東野も「そこは大事だと思いますけど」と同意した。 “飲み食い政治”について批判している橋下徹氏は「東野さんが言われるように、高度成長時代に国民の所得がドンドン増えて行った時代は目くじら立てなくても良かったと思うんですよ。これからは国民負担の時代ですから。政治家は自制しなければいけないと思います」と発言した。 「個室が必要だとか、秘密の話が必要だとか、東京の永田町住人はみんな言うんです。でも、実際、国会議員同士が秘密でやる話なんてほとんどないです。誰と誰がひっついたとか、多数つくために、アイツはあっちだ、オレはこっちだとかそれ程度の話で、政策議論なんて基本的には秘密でやる必要ないですからね」とバッサリ。「警備とか秘密のため、一番警護が安全で、秘密が守られる、盗聴の心配がないのは議員会館。個室もあって、そこにも会議室があるわけで。もう一つは国立国会図書館にも会議室があるんです」と勧めた。 ここで、番組はかつての橋下氏の発言を取り上げた。2015年に橋下氏、故安倍晋三元首相(当時首相)、菅義偉元首相、松井一郎元大阪市長、吉村洋文大阪府知事で食事をした際、松井氏が安倍首相のおちょこに酒をつぎながら「総理、万博は必要ですよね」と訴え、「そうだよね」と同意されて万博誘致が決まったと話していたと紹介した。 北斗から「(飲み食い政治を)やってんじゃん」と肩を小突かれた橋下氏は、「これ僕ですか?」ととぼけた後「これは15年当時、9年前やってました。こういう政治をやめろというならやめなきゃいけないと思います」とコメント。この会合については、自身が大阪府知事、大阪市長を8年間勤め上げた後の慰労会だったと明かした。安倍首相、菅氏から誘われたもので、「そういう慰労会もダメだっていうならやめてもらっていいんです」とした。橋下氏は当時は支払ってもらったとしたが、民間人の現在は政治家と会食する際は「割り勘」と明言した。 また、青木アナから「(加藤財務相は)1日6件の会食じゃないですか。(夫の佐々木)健介さんでも食べ切れないですよね」と聞かれた北斗は、「食えねえよ。こんなに」と即答して笑わせた。
ENCOUNT編集部