【世界の日本酒を知る】海外でも絶賛!秋田の浅舞酒造が造る銘酒「天の戸」の魅力に迫る
酒のプロを唸らせた、『浅舞酒造』の珠玉の3本はこれ!
まずは「純米大吟醸35」。コンテストで銀賞を受賞した一本です。 この「35」という数字は、精米歩合が35%であることから。他の純米大吟醸が40%程の商品もある中、より米を丹念に磨いて作られていることがわかります。 一口飲むと、滑らかな口当たりに驚きます。雑味を全く感じず、とてもフルーティー。精米歩合が高いと味も薄めなのかな? という疑問もありましたが、トロリとした質感としっかりした味わいは、飲みごたえ抜群。スルリと通り抜ける喉越しの良さもあり、普段日本酒を飲まない方へもオススメできる1本です。
2本目は「天黒」。コンテストでは最高賞の「Platinum」を受賞し、過去にも海外で受賞歴のある蔵自慢のお酒。希少な秋田県産の酒米「星あかり」を原料にし、焼酎用の黒麹で作られたチャレンジ精神溢れるお酒です。黒麹はクエン酸を多く生成するため、日本酒には無い酸味を出すことができるそうです。 気になるお味は、黒麹の程よい酸味と米の旨みがベストマッチ! 日本酒としての味わいを残しつつ、まるで白ワインを飲んでいるかのような気分になります。酸味の効いたスッキリした喉越しがクセになりそうな、やみつきになる1本です。
最後にオススメするのが、秋田県産の酒米「一穂積」を使用したこちらの1本。コンテストでは金賞を受賞しています。 「ひやおろし」とは、冬に作られた日本酒を秋まで貯蔵し、熟成させた、秋限定の日本酒。搾りたてとはまた違う味わいがあり、日本酒ファンにとっては毎年心待ちにする、秋の楽しみです。 口に運ぶと、熟成感のある香りが鼻を抜けます。他にはない、香ばしさが堪りません。スキッとした洗練された口当たりながら、味わいはとても芳醇。飲むほどに感じるコクと旨みは、いくらでも飲めると思えてきます。きのこや焼き魚など、秋の味覚と一緒にいただけば、至福の晩酌になることは間違いないでしょう。