寝るときのエアコン『何℃』で『何時間』がベスト?大事なことは「脳をクールダウン」 目からウロコな“睡眠の正解”
脳と体で快適な温度は違う!?エアコンの『温度』と『タイマー』の正解
寝ている間も脳を冷やし続けることが大事です。つまり寝ている間もエアコンをつけて部屋を冷たくしておくことが大事となります。そのとき、何℃で何時間が正解なのでしょうか。 そもそも脳にとって快適な温度というのがあり、その快適な温度にするための室温が23℃前後だということです。ただ、これはあくまでも室温の設定で、直接的に脳を冷やすのはNGです。そして、睡眠中の快適な室温は、実は脳と体で違います。脳が23℃前後であるのに対して、体は26℃前後です。 ちなみにこれは日本人の場合の話で、欧米人は筋肉量が多くダウンパーカーを1枚着ているような状況なので、体と脳の温度差が比較的少ないということです。
脳は23℃前後、体は26℃前後、この“差”をどうするか。結論、エアコンの設定温度の正解は、間を取って24~25℃です。 体が寒くて震えたりすると睡眠が浅くなってしまうので、頭は冷やして体は温める必要があります。そのためには布団をかけてください。梶本医師は夏でも冬用布団でいいと話していて、冬用布団で、暑くない程度まで室温を下げていいということです。 もちろん電気代や地球環境の問題は別に考えてください。体の健康と深い睡眠を考えたときにはこれがベストということです。 そして、エアコンのタイマーは、熟睡のためには「朝までつけっぱなし」が正解です。特にマンションなどコンクリートに囲まれた部屋に住む人は注意が必要です。コンクリートは昼に熱されて蓄熱していて、この蓄熱のピークが夜11時です。そこから放熱されていくため、外気温が下がっていく夜中でも室内温度が下がらないことがよくあり、夜中の熱中症が多いということです。 さらに湿度は室内の場合、寝ている間に上がります。温度が下がると相対的に上がるのと、寝ている間に100cc~300ccの汗をかいていて、その汗が蒸発して部屋の空気中にたまるからです。特に子どもの場合は発汗量が多く湿度が上がりやすいです。湿度が上がると熱中症リスクも上がるため、気をつけてください。