“テレビの顔”影響甚大 各局対応に追われる
旧ジャニーズ事務所に続き、性加害報道が芸能界の「カリスマ的存在」を直撃した。8日に当面の活動休止を発表したお笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志さん(60)は、バラエティー番組に数多く出演する“テレビの顔”だけに影響は甚大。各局は対応に追われた。 松本さんに疑惑が持ち上がったのは昨年末。所属する吉本興業は「客観的事実に反する」と徹底抗戦の構えを見せたが、旧ジャニーズの性加害問題を受け、人権問題に敏感になっていたテレビ局や番組スポンサーは反応。ダウンタウンが司会を務めた、4日放送の日本テレビ系「ダウンタウンDX」の特番では提供クレジットが表示されず、CMの一部がACジャパンに差し替わるなどした。 松本さんの突然の活動休止発表はテレビ局をさらに混乱させた。収録済みの番組は今後放送できるのか、その先は―。民放幹部は取材に「まさに対応を検討している最中です」と答えた。 松本さんは浜田雅功さんと1982年にコンビを結成。全国的な人気を得て子どもや若い世代に支持され、若手芸人らの目標や憧れの的になってきた。