自称「盗撮王」逮捕は氷山の一角、学校内での被害も多発…SNSに蔓延る《盗撮魔たち》の「ヤバすぎる実態」
「文化祭パック販売中」…盗撮画像を直接販売するケースも
なかにはサンプル画像をいくつもポストして、直接売買するケースもある。学校内で盗撮したものを販売しているという書き込みにはこんなことが書いてあった。 「文化祭パック販売中、当方学校内で鳥をしています。教室や階段など。学校内鳥(盗撮)で身バレのリスクが高いので料金を高く設定しています」。 文化祭パックは、スマートフォンを床起きしてスカートの中を撮影したものだという。料金は2000円。スマホ決済を使い払うようになっていた。どのケースも、SNSで表立ってやらず、なるべく人目に触れない形でやりとりをするのが特徴だ。 こうしたやりとりは、SNSの運営者も把握しているので、アカウントの凍結を頻繁に行っている。それでも彼らは新規にアカウントを増殖して「アカウント、バン(凍結)になりましたが、裏垢でスタートしましたので良かったらダイレクトメッセージください」などと書いて、仲間募集を怠らない。いたちごっこだ。 投稿主にとっては、メッセージアプリなどでメンバーが集まり接触さえ出来ればあとは凍結されようが構わない。グループのメンバーも増やしていける。販売をしたい盗撮犯にとっても、仲間を増やしたい盗撮犯にとっても便利で安全な方法なのだ。その存在は逮捕されない限り、永遠に分からないからだ。 取材・文/竹輪次郎(ジャーナリスト) 後編記事『「カメラがある場所を教えられてもわからない」…勤勉すぎる盗撮のプロたちが実践する「卑劣な撮影手口」』に続く。
竹輪次郎