うつわ好き管理栄養士スタイリストがリアルに欲しい、毎日使えるうつわ|Mart
毎日いただくおうちごはん用に、今年は素敵なうつわが欲しい!という方も多いのでは? プロはどのような目線で選んでいるのか、管理栄養士でテーブルスタイリングも手掛けるMart WEEKENDERの土肥愛子さんに聞いてみました。Mart冬号「3日分のたんぱく質つくりおき」企画でもいくつか、実際に使っている愛用のうつわを紹介してくれたましたが、今回は誌面で紹介しきれなかったリアルに欲しいと思っているうつわをいくつか紹介してもらいました。
その1 薗部産業【めいぼく椀 中】
さくら・くり・なら・くるみと、家族でそれぞれ自分用に好きなものを選んで使って欲しい、という思いから作られた木の器。雑誌Mart冬号誌面では「けやき」を使用。薗部産業 めいぼく椀 各¥4,730 肉厚でシンプルでころんと丸い、あたたかみを感じるフォルムは今っぽさもあり、和の汁物にはもちろん、洋風スープにも使え、さらにはシリアルやサラダなど汁物以外の料理にも使えて優秀です。もともとは北欧食器と取り合わせの良いうつわを作りたくて生まれたデザインだそうで、汁椀で上部がすぼまったデザインというのも実はあまりなく、独自のフォルムなのだそう。 程よい厚みで手によく馴染み、高台も通常のお椀に比べると滑らかな曲線であまりないように見えますが、少し厚みがあるので指のかかりが優しく、さらに深すぎず浅すぎずで丁度よく持ちやすいですね。 型はなく、職人さんが1つ1つ手触りや持ちやすさを確認しながら手作業で削り出しているから、どれも手にピッタリと吸い付くようなフィット感で使いやすく、厚みも口当たりの良さやお椀を持った時に熱くないよう計算されています。 漆塗りのお椀とはまた違う良さがあり、木のあがたたかみや1つ1つ違う木目の個性に愛着を感じます。カジュアルに日常使いしやすいデザインとウレタン塗装がされているのでお手入れもラクなんです。
その2 HASAMI PORCELAINとKINTOの口径大きめボウル
右・HASAMI PORCELAINラウンドボウル145mm¥2,200、左・KINTO NORIボウル120mm ¥1,870 この2つに共通したおススメポイントは、大きめの直径(12~15cm)、程よい深さ(高さ5~6cm)のボウル型であることです。 口径が大きめなので盛り付けもしやすく、お椀にも似たなめらかなラインが、手を添えたとき手に馴染んで食べやすいです。日常使いしやすい、シンプルなカタチと白系のカラーが万能。スープカップなのですが、お椀のような何処となく使い慣れた手に馴染むカタチに愛着が湧きますし、和洋中どんなジャンルの料理にもマッチする万能さもうれしいです。 最近人気なうつわの傾向としてはデコラティブではないシンプルで洗練されたデザインが主流で、HASAMI PORCELAINのように伝統ある地方焼物産業の老舗とデザイナーがコラボレーションして生まれたブランドも多いのです。 時代の流れにおいてもサステナブルやボーダーレスを意識している傾向もあり、『料理に合わせて食器を選ぶ』というより、今は『どんな料理を盛り付けてもマッチするうつわ』がトレンドと言えるでしょう。