【詳報・後編】自民党総裁選告示前日…静岡1区選出・上川陽子外相は出馬会見で何を語ったのか?あの話題も
Daiichi-TV(静岡第一テレビ)
11日 午後1時半から出馬会見に臨んだ上川陽子外相。会見では「リニア新幹線の開業前倒しの後押し」という新たな政策を打ち出しました。その後の質疑応答では、”開業前倒しの具体的な方法”について記者から問われました。 (上川 陽子 外相) Q.リニア新幹線の開業前倒しの後押しについて 「環境問題や自然に関わる課題など静岡県の前知事から出された。議論が予定通り進んでいない状況の中で推進をしていく。どのようにプログラムしていくのか、何をしていかないといけないのか、バックキャストをしながら課題を一つずつクリアしていく。JR東海や自治体と調整しながら短縮できるように努力していく」 具体的施策には言及しませんでしたが、国として調整役に入ると述べました。また、記者からは、争点の一つとなっている「選択的夫婦別姓の導入」についての考えや、「女性初の首相」として期待されていることから”女性の社会進出”に関する質問があがりました。 (上川 陽子 外相) Q.選択的夫婦別姓についてどう考えているか? 「選択的夫婦別姓の制度については95%の女性が姓を変えている。きちっとこの問題に向き合う必要がある。みなさまの一致した思いで作り上げていく必要があるプロセスを大事にこの問題に取り組んでいきたい」 Q.日本の女性総理がいない現状をどう受け止めているか? 「女性が首相になることについて、私自身はそういう意識で政治活動してこなかった。私自身がどのよう活動するか。その人が女性であっても性別が違っても、いろいろなチャレンジできる社会を大事していきたいという思いで取り組んできた。環境をいかにつくるか、私が立候補できること自体が、大きなモデルになるのではないか」 告示日前日となった出馬会見。推薦人集めに関しては、ギリギリの調整になったとみられています。会見には県内選出議員も含め多くの推薦人が出席していましたが、そのうちの一人、松島みどり衆院議員は…。 (松島 みどり 衆院議員) 「あれほどいろいろな政策にまじめに取り組んでいる人はいないとずっと思っていた」「(推薦人が)20人集まって出られたことは、自民党が派閥の呪縛から解き放たれたから」「総理になれたら、日本中の女性、特に少女たちに大きな夢を与えてくれる」 また、出馬に必要な最後の”20人目”の推薦人となった森まさこ参院議員は「東日本大震災の経験が推薦の決め手になった」と話しました。 (森 まさこ 参院議員) 「一番の理由は、私は福島県なんですけど、東日本大震災があった時に、直後に被災地にいらっしゃった。直後に来た国会議員は少ない」「困っている人弱い人の所にすぐ行く行動。二世議員でも世襲議員でもなく有力者の後ろ盾があるわけでもなく、自分の力でここまできた。原動力が弱い人を助けたいという(思い)すぐ行動するところを見てきた」 女性初の首相へ…。スタートラインに立った上川外相。総裁選は12日、告示を迎えます。