〔東京株式〕上げ幅拡大=GPIF日本株投資増の思惑買い(2日後場中盤)
(13時45分)日経平均株価は一時前営業日比300円超高まで値上がりするなど上げ幅を拡大している。厚生労働省が、2025年度から29年度まで5年間の公的年金運用目標(実質的な運用利回り)を引き上げる方針を示したため、市場では「年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が日本株投資比率を増やすのではないかという思惑から買われている」(国内運用会社)との声が聞かれた。プライム市場では約7割の銘柄が上昇していて幅広い銘柄に買いが入っている。 (後場寄り)後場の日経平均株価は前営業日比47円13銭高の3万8255円16銭で始まるなど堅調。前場に引き続き半導体関連株の一角が買われている。 (前引け)【プライム】日経平均株価の午前の終値は前営業日比11円98銭高の3万8220円01銭と小幅高。東証株価指数(TOPIX)も18.15ポイント高の2698.86と堅調だった。市場関係者は「円高一服で市場全体の地合いは悪くなかった」(邦銀)という。主力の輸出関連株が買われたほか、朝方値を下げていたファーストリテ <9983> も前引けにかけて下げ幅を縮小した。 57%の銘柄が値上がりし、値下がりは39%。出来高は7億7393万株。売買代金は1兆8759億円。 業種別株価指数(33業種)は銀行業、保険業、石油・石炭製品などが上昇。下落は小売業、陸運業、精密機器など。 【スタンダード】スタンダードTOP20は下落。出来高は1億6576万株。 【グロース】グロースCore、グロース250は上昇。 (10時35分)日経平均株価は値を消している。押し下げ役はファーストリテ <9983> で、市場関係者は「柳井正会長兼社長がグループで販売する衣類に中国・新疆ウイグル自治区の綿を使ってないと述べたことに、中国で反発の声が上がったため、中国での販売に対する先行き不透明感から売られている」(大手証券)という。一方、トヨタ <7203> など値がさの自動車株に買いが入り、東証株価指数(TOPIX)は引き続き堅調に推移している。 (寄り付き)日経平均株価の始値は前営業日比8円92銭高の3万8216円95銭と小幅に上昇して始まった。前週末の米国市場で主要株価指数がそろって上昇した流れを引き継ぎ買いが先行している。