アトレチコ鈴鹿のカズこと三浦知良、最終戦で惜しいシュートで観客沸かすも…鈴鹿では無得点で今季終了
◇24日 JFL第30節 アトレチコ鈴鹿1―1FCマルヤス岡崎(AGF鈴鹿陸上競技場) 日本フットボールリーグ(JFL)のアトレチコ鈴鹿のカズこと元日本代表FW三浦知良が、ホームで迎えたFCマルヤス岡崎との今季最終戦に後半途中から出場し、自身が持つJFL最年長出場記録を57歳272日に更新。後半追加タイムには惜しいシュートで相手ゴールを脅かし、集まった1660人の観衆を沸かせた。 1―1の後半27分、交代出場で4試合ぶりにピッチに立つと、見せ場は試合終了間際。相手DFとの駆け引きを制してゴール前で左後方からの味方のクロスに左足を合わせたがシュートはわずかに枠外へ。守備ラインの背後に抜け出してフリーになる動きは巧みだったが、ネットは揺らせず「今の僕の力ではあんなもの」と自虐的な苦笑いを浮かべた。 その後、ゴール正面から自らFKを蹴る場面もあったが得点には至らず、試合は1―1で終了。鈴鹿は10勝7分け13敗の勝ち点37で、16チーム中、11位で今季を終えた。 三浦はポルトガル2部のオリベイレンセへの移籍を経て、今年6月に保有元の横浜FCからアトレチコ鈴鹿に途中加入。7月のヴェルスパ大分戦から、公式戦としては約2年ぶりの先発出場を果たした10月のソニー仙台戦まで11試合連続で出場していたが、左脚の不調で11月3日のブリオベッカ浦安戦から3試合連続でベンチ外だった。 アトレチコ鈴鹿では今季12試合、計354分プレーして無得点。レジェンドは既に58歳になる来季も鈴鹿に残る見通しで、「ゴールを求められているのは幸せ。自分がどう情熱を持ってやっていけるかが大事。試合に向けて良い準備をする。そのエネルギーを持っていたい」と節目となるプロ40年目を見据えた。
中日スポーツ