「阪神ナインよ、火・金に全力を!」下柳剛が提言する「”アレンパ”への逆襲策」
「死のロード」を前に貯金を積み上げられるか
まとめると、「今のままでは阪神の今シーズンの優勝確率は0」。だけど足を絡めることで打線に刺激を与え、カード頭を勝つことに集中し、豊富なリリーフ陣を背景に先に点を取るべく先手を打っていく。そのためにもサインとプレーの認識を再確認しておく。そうすれば現状から脱却し、優勝確率が戻ってくる余地は充分にある。 要は「結果をもたらす積極策に踏み切る勇気をチーム全体で持てるかどうか」。ここにかかっていると思う。 開幕から交流戦までが一区切り、そして交流戦がひとつのポイントであるとすれば、交流戦後から7月23~24日に行われるオールスター戦前までは、前半戦の勝負所といえる。この間に予定されているのが26戦。うち、阪神は甲子園で13戦を戦う。 ご存じのように、8月に入れば高校野球の影響で甲子園での試合が減る。いわゆる「死のロード」を前に、ゆっくり調整しやすいホームで勝ち貯金を積み上げられるか。一方で今年は特に警戒されている暑さとの戦いにもなる。対策をひとつ間違えれば大変なことになる。 ここから約1か月――ホーム・甲子園での戦いが吉と出ますか、凶と出ますか。 ---------- プロフィール 長崎県出身。1990年ダイエーにドラフト4位で入団。1996年、日本ハムへ移籍。先発・中継として活躍し、60試合以上登板が4度という鉄腕ぶりを発揮した。2003年に阪神へ移籍し、黄金期の中心ピッチャーとして9年で5度の二桁勝利。2005年には史上最年長で最多勝を獲得した。2013年の現役引退後は解説者として活躍する一方で、釣りやアウトドアなど趣味をいかした番組にも多数出演。 柳に風【下柳剛公式チャンネル】https://www.youtube.com/@yanaginikaze ---------- ・・・・・・ もっと読む『球団史上初の連覇に挑む岡田阪神を、下柳剛が分析! チーム打率最下位で首位キープ…「打てない主軸」をカバーする「最強投手陣」強さの秘訣』
伊藤 亮(編集兼ライター)
【関連記事】
- 【もっと読む】球団史上初の連覇に挑む岡田阪神を、下柳剛が分析!チーム打率最下位で首位キープ…「打てない主軸」をカバーする「最強投手陣」強さの秘訣
- 阪神・岡田監督が異例の「4日間取材拒否」…その背景にあった、「ある選手」への尋常ならざる「愛」
- 「阪神優勝の確率はゼロ!いまのままではね」下柳剛が古巣の貧打に喝!「打てんのなら走れ!」
- 【交流戦開幕】昨季は負け越し…強力パ・リーグ打線に岡田阪神自慢のリリーフ陣は立ち向かえるのか?交流戦”を乗り切るポイントを下柳剛が緊急提言
- 交流戦前にセ首位に立つ阪神を下柳剛が徹底分析!ケガ人を出さない理由から自身が体験した岡田流チームマネジメント術まで…「強さの秘訣」を解き明かす