シェアを奪われたKnowles 民生向けMEMSマイク事業を売却
SyntiantはAIとマイクのコンビネーションに期待
SyntiantのCEO(最高経営責任者)であるKurt Busch氏は、発表した声明の中で、「大規模言語モデル(LLM)が、自然言語理解機能を向上させて複雑なタスクを自動化し、業界に革命を起こし続けている。将来的にはほぼ全てのマイクが確実にAI(人工知能)対応になるだろう。Syntiantは今回の買収によって製品ポートフォリオを強化して、数十億米ドル規模のMEMS市場に参入できる。そしてセンサー(マイク)やプロセッサ、高性能機械学習モデルなどを統合した包括的なエンドツーエンドのソリューションを提供することで、AI主導インタフェースの主要プロバイダーとして独自の位置付けを獲得する」と述べている。 同氏は「自動運転車やスマートホームデバイス、産業オートメーションのいずれの分野でも、SyntiantのAIプロセッサ採用製品の多くにはマイクが共に搭載され、音声コマンドや音声認識、エコーキャンセル、バックグラウンドノイズ抑制、ウェイクワード検出、オーディオイベント検出などの次世代AI機能が実現されていくだろう」とし、「今回の買収によって、実績ある技術や世界クラスの多国籍事業、世界中でサービスを提供する顧客との長期的な関係性などを持つ非常に優れたチームを獲得できることを大変うれしく思う。彼らをSyntiantのファミリーとして迎え入れることをとても楽しみにしている」と述べている。 【翻訳:田中留美、編集:EE Times Japan】
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