【防府競輪】清水の前人未到の大会7連覇ならず 松本貴治がまくり一閃で3度目のG3Vゴール~G3周防国府杯争奪戦
大阪・関西万博協賛・防府競輪開設75周年記念G3「周防国府杯争奪戦」決勝は4日、準決勝を突破した9選手によって最終12Rで争われた。松本貴治(30)=愛媛・111期=がすんなり4番手をキープして、逃げる太田海也を最終2角からまくり圧勝。今年7月佐世保に続き、通算3度目のG3を制した。2着には小岩大介が流れ込み、3着は武藤龍生。大会7連覇を狙った清水裕友は、2番手を回ったが反応が遅れ、5着に終わった。松本の次回出走予定は19日から小倉競輪場で開催されるG1競輪祭。 また、6Rで行われた126期によるルーキーシリーズプラスは、仲沢春香(23)=福井=が、道中5番手の位置からレースを運び、打鐘手前で一気の先制。伊藤優里、豊田美香のまくりを封じ、逃げ切り。デビュー戦のルーキーシリーズを含め今年9度目の優勝を飾った。仲沢の次回出走予定は18日開幕の岸和田。 12R決勝は太田海也―清水裕友―桑原大志の中国ラインが前受け。以下、松本貴治―小岩大介―菅田壱道―吉田拓矢―杉森輝大―武藤龍生で落ち着く。残り3周で吉田の上昇を太田が突っ張り、ピッチを上げ吉田は7番手まで後退。一列棒状のまま最終2角から、吉田のまくりに合わせて松本が発進。番手の清水の反応は遅れ、松本がまくり切り、小岩が流れ込んだ。 松本貴治「正直、優勝できるとは思ってもいなかった。今回は清水君の7連覇が話題で、気楽に走れたのがよかったのかも。太田君もいいペースで駆けていたし、必死に全力で踏んだ。33走路は直線も短いでの頑張れたのかも。まだまだ脚力も競走技術も足りないので、自分が納得のできるレース、常に優勝を狙える位置にいて、どこからでも行けるような選手を目指し、精進したい」 仲沢春香「グレードレースを走れる中で、ものすごくプレッシャーを感じ、トップの選手はすごいなって思った。多くの声援が地元磯村光舞さん(笑い)、アウェーかなって感じ、しっかり走ろうと気持ちを高めました。踏むところ、流すところがまだまだで、ペース的にはあまり良くなかったし、このレベルではG1で戦っている選手には通用しないと思う。もっとレベルを上げないとダメですね」
報知新聞社