デーブ・スペクター氏 年末特番でフジテレビを〝最低評価〟「勝負をするのをやめてる感じ」
テレビプロデューサーのデーブ・スペクター氏が昨年大みそかに放送された各局の年末特番をジャッジした。毎回、紅白にツッコミを入れるのが恒例となっている。今回は民放の番組を総チェックし、採点した。(視聴率は関東地区、ビデオリサーチ調べ) 【デーブ・スペクター氏の大みそか特番総チェック(後編)】 紅白の裏番組ではテレビ朝日系「ザワつく!大晦日2024一茂良純ちさ子の会」が平均世帯視聴率12・7%をマークし、4年連続民放首位になった。デーブ氏は「高嶋ちさ子さん、長嶋一茂さん、石原良純さんの3人を高橋さんが最高の回しをしている」とサバンナ高橋茂雄の仕切りをキーポイントに挙げ、番組の安定感を評価。 昨年の年間視聴率で2年連続の3冠(全日・ゴールデン・プライム)を達成し、個人全体視聴率でも開局以来初の3冠を達成したテレビ朝日。 「他局が『なんで若い人がテレビを見ないんだ』と駄々をこねている中、視聴者の年齢層が高くなっているのをプラスに生かしている。その証拠がザワつく!の成功」と分析した。ただ、年末特番以外にも拡大版などを放送し「特別感が薄いよね。多分、ザワつく!の24時間専門チャンネルできるんじゃない?」と皮肉った。 高評価だったのが、日本テレビ系の「史上最大32名×超高額自腹!!ピタリでたら1000万円大晦日もゴチになります!SP」だ。 「民放の中では一番お正月感があった。上沼恵美子、泉ピン子という時限爆弾を呼んだだけでもエライ。2人がメインだから他のゲストは楽」と出演者が多かったが、ゴチャつきはなかった。「企画としてゴチだけじゃ弱いから漫才とか入れて飽きさせなかった。笑いの数が一番多かった」と評価した。 デーブ氏の評価が最も高かったのがテレビ東京系「第57回年忘れにっぽんの歌」。「(出演者の)安否確認なんだけど(笑い)」とジャブを入れつつ「高齢になってる歌手たちをリスペクトして、大事にしている」と賛辞を送った。 フジテレビ系では「逃走中~大みそかSP~」が放送されたが、デーブ氏の見方は手厳しい。「フジが迷走中。これ見たい人どれぐらいいるの?」と疑問を投げかけた。また、ゴールデンタイムには映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」を放送し、SNS上で話題になったが「勝負をするのをやめてる感じ」とばっさり。 TBS系では「大晦日オールスター体育祭」を放送。「好きな人はいいけど、体育祭はちょっとシンプル過ぎる」とスポーツに特化し過ぎた印象。「それだったらTBSの歴史を飾った、わくわく動物ランド、世界ふしぎ発見!、世界まるごとHOWマッチ、ザ・ベストテンとかを4部構成で伝説の番組復活祭にしてやったらどう?」と提案していた。 【デーブ氏採点】 NHK 90点 テレビ東京 75点 日本テレビ 65点 テレビ朝日 60点 TBS 60点 フジテレビ 35点
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