【子ども美容】「二重まぶたにしたい!」という子どもにどうアドバイスする?プチ美容整形事情について医師と美容エディターが答えます!
成長期は誰もが「顔が変わる」時期ここで美容整形をすると逆効果になるキケンも
髙瀬:女の子は10歳頃から16歳くらいまでの間に第二成長期を迎えます。体のラインが変わるのと同様、顔立ちも変わる時期なのです。お母さんたちの間でも、「子どもの頃は一重だったのに、知らないうちに二重になった」という経験がありませんでしたか? まるい顔立ちから、あごやフェイスラインがシャープになり、目鼻立ちもしっかりして大人の女性へと変化します。だから、私はこの成長期が過ぎるまで、美容整形をする・しないの答えは待ってもいいと思っています。 二重手術に学生割引が適応されるなど、美容整形のハードルが以前に比べ低くなりましたよね。その一方で、美容整形に伴うリスクがあるということをどれくらいの人が理解しているのか、疑問に感じる時があります。 成長期に美容整形(メス入れ)をすると……メスを入れた部分の成長は、もちろん止まってしまいます。ですが、他のパーツは成長し続けているので、バランスが崩れて上まぶたが引きつった状態になり得るリスクもきちんと把握しておかなければなりません。ひとつバランスが崩れると、ドミノ倒しのように「ここも、あそこも……」と、気づいたら収集がつかなくなってしまう。何でも美容整形すればいい、というのは考えモノです。 藤井:中高生はまだ顔が変わっていくときですし、美容トレンドも変わっていきますよね。だからこそ、まずはアイプチなどで様子を見させます。
Q:それでも子どもがコンプレックスを強く感じている場合、美容整形に踏み切ってもいいのでしょうか? 藤井:心に影を潜むくらいの悩みを抱えているなら、私はプチ整形をする選択肢があってもいいと思っています。この年頃の子どもたちは私たちが「大したことない」と感じている事でも、重要だったりしますからね。ただし、美容整形をするとしても「埋没法」で、18歳以上になってから。そして、きちんとカウンセリングをしてくれる信頼がおけるクリニックで、と言います。 髙瀬:「埋没法」は上まぶたの筋肉と皮膚の間に糸を通して二重を作る方法で、メスを使わない“プチ整形”のひとつになります。この糸の効果は一般的に3年~5年と言われていて、時間の経過とともに元に戻ります。 どうしても二重にしたいというお子さんには、埋没法までなら許容の範囲にしてもいいと思いますが、一重のタイプによっては埋没法が適さない人、または施術を受けてもすぐに糸が切れてしまう人もいるため、クリニックできちんと診察してもらいましょう。 「美容整形が身近になった今、情報を正しく得ることが大切になっています。子ども任せにせず、親も一緒に調べることが大事。わからないことがあったらクリニックに問い合わせをしたり、先生に直に診てもらうことも大切なステップです」と髙瀬先生。メリット・デメリットをきちんと理解したうえで、後悔のない選択をしたいですね。 取材・文/長谷川真弓 編集/國見 香
長谷川 真弓