阪神・佐藤輝明&中野拓夢、来季5年目へ秋季キャンプ初フル参戦 若手の手本に
阪神・佐藤輝明内野手(25)と中野拓夢内野手(28)が30日、甲子園での秋季練習最終日に参加し、11月1日からの秋季キャンプに向けた意気込みを語った。ともに4年目で初めてフル参戦する秋季キャンプで鍛え直し、さらなるレベルアップを目指す。藤川球児監督(44)から若手の手本として期待される2人が、チームの中心選手としてはつらつとした姿を示していく。 虎の〝顔〟として、安芸でさらに力をつける17日間を過ごす。高知・安芸での秋季キャンプメンバーが発表され、初めて全日程参加となる佐藤輝が力を込めた。 「しっかり姿勢を見せられるようにやりたい。(打撃と守備の)両方頑張ります」 今月22日から甲子園で行われた秋季練習では、欠かさず連日グラウンドに立って汗を流した。リーグ連覇、日本一を逃した今オフを「負けたヤツの特権というか、(今オフは)練習できるのでしっかりやっていきたい」と言い切り、研鑽(けんさん)の秋と位置づけている。これまでは新型コロナの影響や日本代表活動などでフルに参加できなかった秋季キャンプでとことん追い込む。 同じく4年目で初のフル帯同となる中野も「今年の結果も踏まえてもそうですし、自分自身、情けなかった部分がある。しっかりキャンプで鍛え直して」と意気込む。チームで唯一の全試合出場も、自身最低の打率・232に終わった今季からの巻き返しを図り、秋季練習では和田1・2軍打撃巡回コーディネーターと二人三脚で打撃フォームの改善に着手した。 藤川監督は「佐藤と中野は、姿勢、背中でみせてくれというところ。1軍でバリバリやっている選手たちを近くで見て、その所作を若い子が覚えられる。彼ら(若手)はいい教材が近くにある」と期待を込めた。来季5年目を迎える2人がリーダーとして必死に汗を流す姿が、チーム力の底上げにつながるとにらんでいる。 「若い選手の手本となれるように。しっかりと見られているので、そういったところは意識しながらやっていきたい」 選手会長の中野が決意を新たにした。藤川虎での主力を担う2人が、土にまみれながらチームを引っ張っていく。(邨田直人)