「緊急事態宣言」安倍首相が会見(全文4完)責任を取ればいいというものではない
3つの理由でなんとか持ちこたえてきた
尾身:今、総理のおっしゃるとおりで、私のほうからは、外国の場合と比較して日本がここまで、これからはまだ分からないので、今、緊急事態宣言を出したんですけど、それまでになんとか持ちこたえてきたのは3つの理由があると思います。1つは今、総理がおっしゃったクラスター対策。日本だけというわけじゃないですけど、日本が初期のころからやっている。それから、これは国民の健康意識。これは2009年の新型インフルエンザのときも世界で死亡率が、10万人当たりのあれがもう1桁違うぐらい少なかったという意味で、国民の健康意識。 それから3つ目は、もちろん日本の医療制度にもさまざまな課題がありますけども、比較的しっかりした医療制度で、コロナ感染で肺炎を疑われたような人はかなりの部分がシステムに探知されて、PCRも完全ではないですけど多くの人にされて、必要な治療が今のところ与えられてきたということが、これまで持ちこたえてきた理由だと思います。しかしこれからは、今の状況で感染の拡大懸念がありますので、今回の緊急事態宣言になったということだと思います。 司会:それでは以上をもちまして、次の日程もございますので、これで締めさせていただきます。すいません、ちょっと次の日程がございますので。いえいえ、ちょっとこれ、早く。すいません、いろいろご質問されたい方はたくさんいるんですけども、ちょっとこれ次の日程があるんで。 女性:【**************01:05:27】。 司会:じゃあ篠原さん、短くしてください。いや、違います。篠原さん。
総理が発症した場合どうするのか
テレビ東京:テレビ東京の篠原と申します。海外のG7の首脳でコロナウイルスに感染する例が相次いでおります。イギリスのジョンソン首相もICUに入っているという報道があります。現在、安倍総理はご体調いかがでしょうか。そして万一のことですけれども、総理が感染された場合、国政運営というのはどのような形を想定されるんでしょうか。麻生副総理が担っていくとか、そういうようななんらかの形をお示しいただければと思いますが。 安倍:まず英国のジョンソン首相の1日も早い回復を心からお祈りしたいと思っています。そして私自身は感染しないように、できるだけ手洗いをしながら、あるいはまた、免疫力を維持するために睡眠、なかなか睡眠を完全に取ることはできないんですが、なるべく睡眠の時間を確保したいと思っています。生活のリズムを守るという意味においては、私はまだ食事を取る時間がないものでありますから、まだ食事をしていないんですが、なるべく規則正しく生活していくということも大切なのかなと、こう思っています。 そこで、もし私が感染した場合でありますが、感染して、しかししっかりと意識がある場合には、私は公邸等で自己隔離をしながら、基本的に総理としての執務を行います。もし私が、では意識がないということになれば、これは麻生副総理が臨時代理ということになり、一瞬でも遅滞がないように、そういう対応をしていきたいと、こう思っています。 司会:それでは、すいません、私から提案します。ご質問されたい方がいらっしゃると思うので、書面で出してください。あとで私のほうから総理にクリアを取って、総理のお答えを書面で返しますので。ちょっと次の日程があるので、物理的にもうこれで今日は閉じさせていただきたいと思います。書面で質問をいただけますか。すいません。後ほどよろしくお願いいたします。じゃあどうもご協力ありがとうございました。 (完)【書き起こし】「緊急事態宣言」発令 安倍首相が会見